勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)から公開。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクターのトリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!

【写真を見る】日本特撮を象徴する大魔神が、55年ぶりにスクリーンに降臨!

『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。

■第18回:妖怪たちの最後の切り札大魔神

今回紹介する大魔神は妖怪ではなく、1966年に公開された大映の特撮時代劇『大魔神』から連なる三部作に登場した守護神。『巨人ゴーレム』(36)からインスパイアを受け、仁王像や世界中の魔神像の要素を取り入れながらデザインされた見た目はまさに荘厳。一度怒りだしたら人間には手のつけることができない恐ろしい存在であり、山奥などに封じられるようにして祀られてきた。第1作と第2作では、信仰心を踏みにじる悪人への怒りと民衆の祈りを受けて目を覚ます。第3作では、子どもたちの強い想いによって目覚め、懐の大剣を抜いて悪と戦うヒーローとして描かれているなど、本作に通じるものがある。

55年ぶりにスクリーンに登場することとなった『妖怪大戦争 ガーディアンズ』では、東京へと向かう妖怪獣を食い止める切り札として登場。妖怪たちは、埼玉の将軍塚に眠る大魔神を呼び覚ます力を持つ“破風なき家の子”であるケイに白羽の矢を立てる。妖怪獣を阻止しなければ、結界が壊され“あのお方”が世に放たれてしまう。しかし、大魔神はあまりに強大な力の持ち主。天狗は危険すぎると危惧するのだが…。

はたしてケイと妖怪たちは無事に大魔神を呼び覚まし、その強大な力を借りることができるのか。そして、眠りから覚めた大魔神は妖怪たちの敵なのか味方なのか…!?

文/久保田 和馬

「妖怪大図鑑」では、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の個性豊かなキャラクターたちを続々ご紹介!/[c]2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ