ロビンフッドが上場

 株式取引アプリを運営する米ロビンフッド・マーケッツは7月29日、ナスダックに上場したが、上場初日は公開価格(38ドル)を8.4%下回る34.82ドルだった。

【こちらも】五輪と株価の関連は? 過去の開催例と東京五輪

 個人投資家の買いが期待されていたが、伸びなかった。

 ロビンフッドは、IPOの成功には個人投資家の取り込みが不可欠と考えていたようで、力を入れていたが期待外れだった。昨年から新たな投資家層を生み出したとして、注目を浴びてきたロビンフッドの上場は失敗に終わるのか?

コロナ禍で一躍有名になったロビンフッド

 ロビンフッドは手数料無料の株取引アプリで、ミレニアル世代から特に支持が強い。

 手数料無料で少額からでも投資できることから、利用者には株式投資初心者と若者が多い。

 昨年のコロナ禍から新規口座の開設が急増し、2月にはゲームストップ騒動を起こしたことでさらに存在感を示した。機関投資家を脅かす“ロビンフッド族”と呼ばれる新興勢力として名を轟かせているが、投機的な手法で市場を歪めているという批判もある。

ロビンフッド上場には批判も

 ロビンフッドは、個人投資家に買ってもらおうと、小口投資家向けに3分の1程度を確保していたと言われているが、思ったより買われなかった。個人投資家が公募価格で購入できるIPOアクセスという新サービスもある。

 IPOについては、SNS掲示板レディットなどでも否定的なコメントが多く、あまり歓迎されていない。

 ただ、8月3日には20%上昇し、4日には一時85ドルまで上昇するなど、上場当初の滑り出しは悪かったが、まだまだ上昇の余地はあるかもしれない。

 企業業績に関係なく、SNSなどのネット情報で拡散されて取引されるミーム株としての地位を確立しそうであるが、しばらく不安定な値動きをすることになりそうだ。

 今のところ業績は好調だが、2020年10月2021年6月にSECから制裁金を科せられたこともあり、システムの杜撰さも課題である。

 コロナ禍での給付金バブル巣ごもりバブルに支えられていた面もあり、すでに米国では失業給付金を打ち切る州が半数を超え、9月に全土で期限を迎える。

 経済の正常化、雇用の回復がロビンフッドにも逆風になるリスクも考えた方がいいだろう。

ロビンフッド上場は期待外れか