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飼い主に赤ちゃんが誕生すると、これまで自分だけに愛情が注がれていた犬は嫉妬することがあると言われるが、ある夫妻が飼っているオスのドーベルマン・ピンシャーは、まるで兄のように赤ちゃんを気遣うようになったという。心温まるニュースを『The Dodo』などが伝えている。

ニック・エリオットさん(Nick Elliott)と妻ヘイリーさん(Hayley)は7月初め、生まれて間もない娘メイシーちゃん(Macie)を飼い犬ドーベルマン・ピンシャー“トミー(Tommy、2)”に紹介した。

ニックさんは「退院した日、まず僕と妻でトミーに挨拶した後、メイシーが着ていた服の匂いを嗅がせてから『優しくね』と伝えたんだ。そしてメイシーに会わせると、トミーはすぐに娘を受け入れた。もともと好奇心旺盛で穏やかな性格だからね。トミーは『いつも一緒にいたかったのに』とでも言うようにそばにいて、それでいてメイシーに触れることはしなかったね」と当時を振り返り、こう続けた。

トミーはそれまでも何度か、家族や友達、赤ちゃんや子供たちと一緒に過ごしたことがあってね。そんな時は静かに寝そべって撫でられてもじっとしているんだ。いつも優しくて慎重なんだよ。きっと生まれながらの本能なのだろうね。だからメイシーに対しても同じように接してくれると期待していたんだ。」

「ただ最初の数日間は、メイシーが泣くと少しだけ悲しそうな鳴き声をあげていた。それでもメイシーが出す音や匂いに慣れてくると動じなくなってね。次第にベッドにいる娘の様子を定期的に確認し、娘が大丈夫なら尻尾を振るようになったんだ。」

そうして約3週間が経った7月26日のこと、ヘイリーさんはお腹が減って泣くメイシーちゃんをベビーカーに乗せたままキッチンでミルクを作っていた。そして戻ると、ベビーカーの中にトミーのお気に入りのぬいぐるみが置かれていることに気付いた。

不思議に思った夫妻がベビーモニターの動画を確認すると、そのぬいぐるみはトミーが娘のために口にくわえて持ってきたことが判明した。

トミーは泣いているメイシーちゃんを慰めようとしたのだろう。動画ではトミーがぬいぐるみをメイシーちゃんのそばに置き、自分の鼻でそれをベビーカーの中に押し込んでいるのが見て取れる。メイシーちゃんが泣き止んだのか、その後は何事もなかったようにその場を去っており、ニックさんは「まさかトミーがあんなことをしていたとはショックだったね」と明かすと、嬉しそうにこう述べた。

「あの場面を見て確信したんだ! メイシーには優しく気遣ってくれる犬のお兄ちゃんが、いつもそばにいるってことをね!」

夫妻の期待以上に“妹”を大切にしているトミー。これからメイシーちゃんがハイハイをしたり、立って動き回れるようになるとますます活躍の場を広げるに違いない。

ちなみに頼もしい飼い犬のエピソードは過去にも数多く報道されており、今年6月には階段を上がろうとする1歳児を体を張って阻止する生後5か月の子犬が注目された

画像は『The Dodo 2021年7月31日付「Camera Shows Dog Comforting Crying Baby Sister With His Favorite Toy」(FACEBOOK/NICK ELLIOTT)(NICK ELLIOTT)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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