バルセロナは6日、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが同クラブを退団することを発表した。

 メッシは2021年6月30日バルセロナとの契約が満了し、無所属の状態が続いていた。クラブ公式サイトによると、バルセロナメッシは共に新契約の締結を希望し、合意に達していたという。しかし、クラブは「経済的・構造的な障害のために正式な契約を結ぶことができない」と声明を発表し、ラ・リーガによる規定がメッシとの契約の障害になったことを示唆した。

 バルセロナによる声明の内容は以下の通り。

FCバルセロナとレオ・メッシは両者合意に達し、今日中に新契約を結ぶという明確な意思があったものの、経済的・構造的な障害(ラ・リーガの規定)に阻まれ正式な契約を結ぶことができません。このような状況を考慮し、リオネル・メッシFCバルセロナとの関係を続けることはありません。最終的に選手、クラブ双方の希望を叶えることができないことを非常に残念に思っています。バルサは、メッシのクラブへの貢献に深く感謝するとともに、メッシのこれからの生活が公私ともに最高のものになることを願っています」

 メッシは13歳でバルセロナの下部組織に加入し、2004年にトップチームデビュー。以来バルセロナ一筋でプレーし、これまで公式戦778試合に出場し672ゴール305アシストを記録。10度のリーグ制覇や4度のチャンピオンズリーグ優勝を含む35のタイトルをクラブにもたらした。

 個人でもバロンドールを史上最多となる6回獲得するなど、名実ともに世界のトップ選手としてサッカー界をけん引してきたメッシだが、17年にも及ぶバルセロナとの歴史に幕を下ろすこととなった。

メッシがバルセロナを電撃退団[写真]=Getty Images