NHK文化センターでは、漫画『孤独のグルメ』の原作者である久住昌之先生をお迎えし、オンラインでの特別講座を2021年8月22日(日)に開催します。NHKカルチャーHPよりお申し込み受付中。

孤独のグルメ』は、久住昌之さんが原作を、故・谷口ジローさんが作画を手がけたグルメ漫画です。
主人公は、個人で輸入雑貨商を営んでいる井之頭五郎(いのがしら ごろう)。
彼が仕事の合間に立ち寄ったさまざまな店で食事をする様を描きます。
グルメ漫画といえば、『美味しんぼ』(原作:雁屋哲、作画:花咲アキラ、小学館)など数々の名作がありますが、本作の特異な点は、料理の薀蓄を述べるのではなく、ひたすらに中年男性がひとりで食事を楽しむシーンと心理描写を綴っている点です。
五郎さんは初めて訪れるお店で何を注文しようか悩み、出てきた料理について心の中で描写しつつ、じっくりとひとりで味わいます。
誰にも邪魔をされず、好きなものを好きなだけ楽しむ、まさに最高の癒しです。
(C)Masayuki Qusumi,PAPIERJiro Taniguchi,FUSOSHA
(C)Masayuki Qusumi,PAPIERJiro Taniguchi,FUSOSHA
(『文庫版 孤独のグルメ1』、『文庫版 孤独のグルメ2』、いずれも扶桑社、2020年6月2日発売。)

同名のドラマは、深夜という放送時間帯と、井之頭五郎を演じる松重豊さんの見事な食べっぷりも相まって、“夜食テロ”ドラマとして人気に。巡礼ガイド本も発売されました。2012年に初めてドラマ化されてから順調にシリーズは続いており、2021年7月から、2年ぶりにSeason9が放送中です。
(C)Masayuki Qusumi,PAPIERJiro Taniguchi,FUSOSHA
(『孤独のグルメ 巡礼ガイド3』、扶桑社、2018年4月5日発売。)
  • 今こそ、密なき孤食を!
「俺の食に密は無い。がんばれ、飲食業界。井之頭五郎」。
2021年1月13日久住昌之さんはこのメッセージを、自ら描いた『孤独のグルメ』の主人公のイラストを添えてTwitterに投稿されました。
黙ってひとりで食事を楽しみ、下戸ゆえにお酒も飲まない五郎さんのスタイルは、なるほどコロナ禍の今にぴったりです。

講座では、孤食や黙食が注目される今こそ、ドラマの醍醐味である“密なきひとり飯”の魅力をお話しします。
2年ぶりに放映されているTVドラマのSeason9にかける思いや、番組制作のこぼれ話、隠れた名店を探す秘訣などもお楽しみに。
  • 企画者の思い
孤独のグルメ』のファンで、番組をいつも楽しく見ています。実際にお店を訪れ五郎さんになりきったりもして楽しんできました。
久住先生のTwitterを拝見して、コロナ禍でやり玉に挙げられ、深刻な打撃を受け苦境に立たされている飲食店を励ますようなことができないかと思い、この講座を企画しました。
もちろん大前提として感染対策は万全にしなければなりませんが、食べることは生きることそのものであり、人間の喜びであることを再認識できる機会になれば、と願っています。
ドラマ本編終了後のコーナー「ふらっとQUSUMI」のような、ほのぼのとした時間をお届けします。
  • 講師プロフィール

1958年東京生まれ。法政大学社会学部卒。
漫画家、ミュージシャンとしての活躍と並行して、漫画原作者としても話題作を次々に発表。
孤独のグルメ』(作画・谷口ジロー扶桑社)は2012年にテレビ東京TVドラマ化され、現在season9を放映中。
劇中全ての音楽の制作演奏、脚本監修を務め、最後にレポーターとしても出演している。
単行本は、フランスイタリアスペインドイツ・ブラジル・デンマークポーランド・韓国・中国・台湾で翻訳出版される。
(C)Masayuki Qusumi,PAPIERJiro Taniguchi,FUSOSHA

『花のズボラ飯』(作画・水沢悦子、秋田書店)は、2011年「このマンガがすごい!」で女性部門1位を獲得。
近著エッセイに『麦ソーダの東京絵日記』(扶桑社、2021年7月17日発売)。
講座名:『孤独のグルメ』原作者 久住昌之が語る 食べることは生きること
講師:漫画家、ミュージシャン 久住昌之
受講形態:オンライン
開催日時:8月22日(日)13:30~15:00
受講料金:NHK文化センター会員・一般(入会不要) 税込3,300円
主催:NHK文化センター横浜ランドマーク教室

▼お申込みはこちらから
https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1234149.html

配信元企業:株式会社エヌエイチケイ文化センター

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