2021年8月17日(火)20時よりイープラス「Streaming+」にて、紀尾井町夜話特別編『紀尾井町家話』第四十五夜が配信されることが決定した。

本配信は、コロナ禍における自粛生活が続く中、歌舞伎座ギャラリーで好評を博していた「紀尾井町夜話(きおいちょうやわ)」のステイホーム特別版として2020年6月に開始された。席亭・尾上松緑の幅広い交遊関係とオンライン飲み会ならではのぶっちゃけトークが話題となり、毎回多彩なゲストが登場している。

この度、8月6日(金)20時から配信の『紀尾井町家話』第四十四夜のラストで、次回の予告が行われ、第四十五夜は、初の女性ゲストとなる、女優・寺島しのぶが生出演することが決定した。

寺島しのぶ  (C)資人導(Vale.)

寺島しのぶ (C)資人導(Vale.)

寺島しのぶは、尾上菊五郎と女優・富司純子の長女で、弟には尾上菊之助という役者の家に生まれる。幼い頃より歌舞伎に親しみ、尾上松緑とも旧知の仲。1989年、NHKドラマ『詩城の旅人』でドラマデビューすると、青山学院大学在学中の92年に父の友人でもある女優・太地喜和子の勧めで文学座に入団、96年の退団後は幅広いジャンルで活躍。舞台では読売演劇大賞最優秀女優賞や文化庁芸術祭賞演劇部門優秀賞などの演劇賞、映画では『赤目四十八瀧心中未遂』『ヴァイブレータ』(共に2003年)で国内の映画賞を多数受賞し、『キャタピラー』(10年)ではベルリン国際映画祭の最優秀女優賞にあたる銀熊賞を受賞するなど、唯一無二の存在感を発揮している。また、NHK大河ドラマ『琉球の風』(93年)では父母と親子役で共演、舞台『マッチ売りの少女』(03年)や映画『待合室』(06年)『愛の流刑地』(07年)などでは母との共演を果たした。
フランス人のアートディレクター・ローラン・グナシアとの息子、寺嶋眞秀の4歳での初お目見得は、父菊五郎の『魚屋宗五郎』(17年歌舞伎座)。なお、松緑も磯部主計之助で共演。その後も菊五郎の舞台に出演する際には松緑や山崎咲十郎が共演しており、今年5月歌舞伎座では、松緑の『土蜘』に太刀持音若で出演。寺島しのぶは、それぞれの歌舞伎の舞台に“息子の母親”として関わっている。自身も、市川海老蔵の六本木歌舞伎『座頭市』に出演し、初めて歌舞伎の舞台を踏んだ。
今回、幼い頃より親交のある松緑の声掛けにより、『紀尾井町家話』への初出演が決定した“役者の家”に生まれた者同士どのような共通点があるのか、初対面の印象や、お互いのことをどう思っているのか、そしてどんな仲なのか……寺島しのぶとのトークだからこそ聞くことができる貴重な配信になるだろう。

尾上松緑