中島健人と小芝風花がW主演を務め、擦れ違う初恋の行方を描くラブストーリー「彼女はキレイだった」(毎週火曜夜9:00-9:54、フジテレビ系)で、本格女優デビューしたフリーアナウンサーの宇垣美里。中島演じる副編集長の長谷部宗介と、小芝演じる佐藤愛が働くファッション誌「ザ・モスト」編集部で、ビューティー・エディターの須田絵里花を演じている。

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互いに幼少期の初恋の相手であるにも関わらず、カッコよく成長した宗介に引け目を感じ、親友で同居人の梨沙(佐久間由依)を“幼馴染の佐藤愛”に仕立てたことから、ややこしくなってしまった宗介と愛の関係。絵里花として、現場で二人と共演している宇垣も「見ていて、ムーっとなる」そうだ。

宇垣美里「愛ちゃんも宗介もすごくかわいい」

――今作は初恋の擦れ違いがいじらしいドラマですが、どんな気持ちでご覧になっていますか?

「もー、言いに行きたいー!」と思いながら見ています(笑)。見ていて、ムーッとなるんですけど、そこがすごくかわいらしい。回を重ねるごとにどんどん変わっていく愛ちゃんも宗介もすごくかわいいので、その変化を楽しんでいただけたらなと思います。

――ちなみに宇垣さんご自身の初恋はどんなでしたか?

幼少期は父が単身赴任で不在で、女系家族ということもあって、現実ではあまりひかれることがなかったのですが、「犬夜叉」というアニメの殺生丸がすごく好きで、あれが初恋かな? でも、殺生丸自体というよりは、殺生丸と神楽のカップリングが好きだった気もします。もしくは「カードキャプターさくら」の雪兎(ゆきと)さんとか、桃矢とか。その辺りが、初めて“好き!”となった異性でした(笑)。

――宇垣さんは本作で本格女優デビューされましたが、もう現場は慣れましたか?

最初はすごく緊張していましたし、大丈夫かしらと思っていましたけど、皆さんすごく優しくて、分からないことを教えてくださる方がたくさんいらっしゃるので、とてもありがたいです。それから、「ザ・モスト」編集部は関西出身の方が多いので、個人的に落ち着くんです(笑)。待ち時間に関西弁のニュアンスが聞こえてきて、ほっこりしています。

――演じる絵里花は、序盤ではちょっと愛に…。

いじわるですよね?(笑) でも、いじわるをしているつもりはなくて、やりたくないから押し付けているだけなんです(苦笑)。お仕事はすごく好きなんですけど、雑用はしたくない。そんな嫌な子ではなく、「やりたくなーい。誰かやってー」と、良くも悪くも素直な子だと思っています。

――玉の輿に対しても真っ直ぐですよね?

そこに“ベタ”っとした気持ちがないというか、「お金持ちになりたい!」という気持ち良さのある子かな?と思います。

――演じる際に意識していることは? 例えば、話し方とか。

気持ちとしては海外のドラマに出てくるような性格がすごくパキッとした表裏のない子であり、明確な自分の世界を持っている子でもあるので、あまりパキパキしたしゃべり方ではなさそうだなと思ったので、“ぬめ〜”としたしゃべり方をしています。

――お芝居での苦労は?

基本的には初心者ですので、何をやっても「大丈夫かな」と不安な部分があり、それは今も全然抜けないです。ただ、絵里花さんと私はパーソナルな部分が全然違うので、絶対に自分でやったり、言ったりしないことをするのはすごく楽しいです。例えば、仕事を人に押し付けたり。私自身は小心者だからできないので、楽しんでお芝居しています(笑)。

――小芝さんと中島さんについてお話を聞かせてください。

小芝さんはもともといろんなドラマに出ていらっしゃるのを見ていたので、その演技を近くで見られるのがすごく楽しいですし、コロコロ変わる表情がとってもかわいくって! 次のセリフを言わないといけないのについ見つめてしまうぐらい、かわいい〜と思いながらいつも見ています。

中島さんはお芝居の上ではツーンとしていますが、撮影の合間は周囲を気遣ってお話しされているなと感じます。とてもジェントルマンな方で、スタッフさんに「あのとき、こうだったよねー」と話しかけたりしていて、周囲のことを良く見ている方なんだなと思いますね。

――同じ編集部員の樋口役の赤楚衛二さん、里中役の高橋優斗さんは?

赤楚さんはやさしい眼差しで周囲を見ていらっしゃるソフトな方で、高橋さんはみんなにいじられてます。率先して、中島さんがいじっていて、仲良しなんだなとほほ笑ましくなりますね。兄弟けんかを見ているみたいな感じで(笑)。

――では、これまでの放送回で宇垣さんがお好きなシーンは?

7月27日放送の第4話で、みんな、副編集長とロケハンに行きたくないから、愛ちゃんに押し付けようとしているシーンです。副編集長に見つかって、みんながサーッと引くところは全員の動きが面白かったですし、その後、副編集長の部屋で唯子さん(片瀬那奈)が愛ちゃんに同行を頼んでいる時に、他の編集部員が部屋の外から覗いているシーンも面白くて。みんなで中腰になって部屋を覗いて、「Choo Choo TRAIN」みたいな動きをしていて、太ももに負担がかかりましたけど、めちゃめちゃ楽しかったです(笑)。

――では、8月10日(火)放送の第5話以降の物語全体と絵里花、それぞれの見どころを教えてください。

物語としては、二人のすれ違いがどんどん埋まっていった後の副編集長の愛ちゃんに対する態度の変化に注目です! ちょっとデレちゃうところも見どころですし、「ザ・モスト」がどうなるのかも一つの大きな軸になっていますので、みんなが大好きな雑誌を存続させるためにどうするのかも見届けていただきたいなと思います。

絵里花さんとしては、あることを探るために動き出します。その探偵っぷりを楽しんでいただけたらうれしいです。

高橋優斗の「高」は正しくは「はしご高」

取材・文=及川静

「彼女はキレイだった」に出演する宇垣美里/ 撮影=後藤利江