勇者に選ばれた少年と個性豊かな妖怪たちが巨大な“妖怪獣”に立ち向かう、大人から子どもまでドキドキしながら楽しめる、夏休みにぴったりの映画『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が8月13日(金)から公開。この連載「妖怪大図鑑」では、本編に登場する妖怪&人間たちを一挙に紹介。映画の予習にはもちろん、映画を観たあとに気になったキャラクタートリビアまで丸わかり。ちょっとコワくて、どこか憎めない、お気に入りの妖怪を探してみよう!

【写真を見る】大きな頭とにやけたスマイル!不思議な存在感を放つひょうすべとは

『妖怪大戦争 ガーディアンズ』は、伝説の妖怪ハンターの血を引く気の弱い小学生、渡辺ケイ(寺田心)が廃校の神社で赤いおみくじを引いたことから始まる物語。フォッサマグナから現れた巨大な“妖怪獣”を倒すため、勇者を待ち望む妖怪たちの世界へ導かれていくケイが冒険のなかで出会うのは、見た目も個性も様々な妖怪たち。ケイと妖怪たちは妖怪獣に対抗するため、最終兵器“大魔神”を復活させることに。

■第29回:毛むくじゃら妖怪・ひょうすべ

今回紹介するひょうすべは、九州に伝えられる河童の仲間の妖怪。家屋に現れ、お風呂のお湯を泥だらけにするという話や、昼は川に隠れていて、夜になると人にいたずらをするため現れるなど様々で、その生態については定まっていない。鳥山石燕の「図画百鬼夜行」に登場した時点から、にやけたような顔で描かれていたこともあり、後にその笑い声につられると熱を出して死んでしまうという説が生まれたとか。ほかにも平安時代の貴族、菅原道真に恩があるという話や、キュウリ好きな河童とは異なりナスが大好物という話も。

本作では日本の妖怪たちの仲間として登場する。セリフはないが、大きな頭と不思議な動きで個性的な妖怪たちのなかでも妙に目を引く存在感を発揮。映画『妖怪百物語』(68)や『妖怪大戦争』(68)にも登場していた妖怪だが、その時はミイラのような怖い顔とギザギザの歯、そして身体中はけむくじゃらとちょっと恐ろしい雰囲気の妖怪だった。本作ではそれらの特徴を残しながらも、なかなか愛嬌ある雰囲気に様変わりしており、陽気な酔っ払いのようにも見える。

『妖怪大戦争 ガーディアンズ』にはひょうすべ以外に、チラリと登場するキャラクターまで含めてユニークな妖怪たちがいっぱい!どのシーンにどんな妖怪が出てくるか、見逃さないよう要チェックだ。

文/久保田 和馬

「妖怪大図鑑」では、『妖怪大戦争 ガーディアンズ』の個性豊かなキャラクターたちを続々ご紹介!/[c]2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ