明治安田生命J1リーグ第23節の1試合が9日にIAIスタジアム日本平で催され、清水エスパルスvs横浜F・マリノスは2-2のドローに終わった。

ここ5試合を2勝2分け1敗で切り抜け、熾烈な残留争いからの抜け出しに向けて復調気配を漂わせながら中断に入った14位の清水。再開初戦からさらなる巻き返しに期待がかかるなか、約1カ月におよぶ中断を経ての横浜FM戦ではサガン鳥栖から電撃加入の松岡とともに滝も今季初先発した。

中2日の試合になるが、より首位追撃ムードを強めていきたい2位の横浜FMは出場停止のチアゴ・マルチンスに代わり、實藤がセンターバックの一角で先発。今夏新戦力のひとりである宮市は欠場した一方で、東京五輪帰りの前田がベンチ入りして、クラブ最長タイの8連勝を目指した。

延期分のガンバ大阪戦を勝利した良い流れで敵地アイスタに乗り込んでいった横浜FMだが、早い段階でホームチームが先にスコアを動かす。清水が敵陣左サイドでFKのチャンスを得た4分、キッカーの滝が右足でゴール前にクロスを供給すると、ファーサイドのチアゴ・サンタナが頭で折り返したボールが相手GKの前を通過。ゴール前に詰めた片山が押し込み、清水が先取した。

相手のセットプレーに対応し切れず、失点の横浜FMだが、攻撃の軸を担うマルコス・ジュニオールが存在感を高め、攻め立てる展開に。清水も粘りの守りを続けるが、横浜FMがボールの主導権やフィニッシュ数で圧倒すると、39分にバイタルエリア右のティーラトンが上げた左足クロスをボックス左の仲川が右足で折り返すと、フリーのM・ジュニオールが押し込み、追いつく。

M・ジュニオールの2戦連発となる一撃で前半のうちにスコアをイーブンに戻した横浜FMは後半も攻めの姿勢を継続して、畳みかける。すると、47分にボックス右で扇原の縦パスをダイレクトで折り返そうとした小池がブロックされたボールを後方のエウベルに。これに反応したエウベルが迷いなく右足を振り抜くと、ゴール左に決まり、横浜FMが一気に勝ち越してみせる。

たちまち追いかける展開を強いられた清水は50分に西澤、後藤、立田の3枚替えを決行。エウベルにも2試合連続のゴールが生まれ、逆転の横浜FMも58分に五輪から戻ったばかりの前田と先のG大阪戦でゴールを記録した水沼を送り込むが、清水の交代策が実を結ぶ。60分、ボックス左深くの後藤が上げた左足クロスにファーサイドの西澤がヘッド。清水が振り出しに戻す。

首位を追いかけるためにも取りこぼせない横浜FMは残るカードで天野、杉本、岩田を投入。敵陣深くで時間を進め、猛攻を仕掛けるが、残留争いから抜け出すためにも負けるわけにいかない清水も河井と指宿の交代に動き、ひと刺しを狙いつつ、粘りある守りで対抗。結局、勝敗つかず、勝ち点1ずつを分け合う結果に終わっている。

清水エスパルス 2-2 横浜F・マリノス
【清水】
片山瑛一(前4)
西澤健太(後15)
横浜FM
マルコス・ジュニオール(前39)
エウベル(後2)

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