東京五輪が昨日8日で閉幕した。約2週間、朝テレビをつければ何かしらの競技を見られた日々が終わり、「五輪ロス」に陥っている人も多いかもしれない。

それにしても、開会式に続き意味不明の閉会式だった(個人的な感想です)。パントマイムは何を意味しているのかわからないし、「上を向いて歩こう」は唐突感があったし(イマジンもそう)、なんで大竹しのぶさんが登場したのかも説明がないとわからなかった。

日本が世界に向けて発信できる“文化”はアニメだけではないと思うのは、年寄りの愚痴だろうか。

話をサッカーに戻すと、ブラジルスペインの決勝はすごく楽しみだった。スペインの試合は2試合ほど見たが、ブラジルは初めてとなる。リシャルリソンを始めストライカーのマテウス・クニャなど注目していたが、NHKBS1で8時30分からライブ中継のはずが、空手の放送時間が伸びたため、そのまま空手の中継となった。

いつもなら、Eテレで放映種目をチェンジするはずで、そのためのリモコンの操作方法も繰り返しオンエアされていた。しかしEテレでもBS1と同じ空手がオンエアされている。地上波とBSで視聴者が異なるかもしれないが、“有料放送”としては納得できなかった(BS8Kは見られないし)。

すぐに新聞のテレビ欄を見てNHKBS1に電話をしたが、話し中か混雑しているので時間をおいてかけ直すよう録音された音声が流れるだけ。

一部のサッカーファンが楽しみにしている決勝より、やはり日本人の活躍が優先されるのだなと、諦めつつも納得した。

それというのも、五輪を始めて現地取材した08年北京五輪の時だった。反町ジャパンは健闘及ばすアメリカに0-1、ナイジェリアに1-2、オランダに0-1と3試合とも1点差で敗れグループリーグで敗退した。

その後も現地に残って決勝トーナメントや、なでしこジャパンの試合を取材したが、他の競技の日本人選手の活躍をまったくと言っていいほど知ることができなかった。

テレビをつけると、どの競技でも映っているのは中国の選手ばかり。それも順位は関係ない。北島康介吉田沙保里、伊調馨らの活躍はネットで知るしかない。

そこで改めて気付かされたのは、五輪は開催国のもの。そして他国で開催されている五輪を楽しむにはテレビ観戦に限るということだった。それな日本人の活躍が手に取るようにわかるからだ。もちろんコロナ禍でなければ現地に訪れて、観戦かたがら地元の人々と交流するという楽しみ方もある。

北京五輪で出会った日本人ボランティア男性は、ドイツ在住で地元企業に勤務していて、夏のバカンスは2ヶ月近くあるそうだ。このため五輪のボランティアを生き甲斐にしていると言っていた。残念ながら4年後のロンドン五輪はIDカードが出なかったため現地へ行けなかったが、16年リオ五輪ではサッカー会場で8年ぶりの再会を果たすことができた。

こうした楽しみ方は、ワールドカップではできない。五輪ならではのエンジョイ方法だ。

次回パリ五輪は3年後だが、そのためのチームが早くも今年10月に立ち上がる。AFC U-23アジアカップ ウズベキスタン2022の予選が10月29日カンボジア)と31日(北朝鮮)に行われるからだ(開催国は調整中)。

そして9月からはカタールW杯のアジア最終予選も始まる。東京五輪で悔しい思いをした選手たちがどれだけ成長した姿を見せてくれるのか。とりわけ久保と堂安に注目が集まるのは必至だろうが、彼らにしても鎌田や南野、原口らとの激しいポジション争いが待っている。

神戸に新天地を求めた大迫勇也はもちろん、武藤も捲土重来を期しているだろう。競争激化は歓迎するところだ。


【文・六川亨】


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