2021年8月、開催の是非が問われた、東京オリンピック2020が終わった。終わりよければすべてよし、バッハ会長の挨拶がもっとコンパクトであれば…。

 ただ、振り返ってみると、開会式の入場行進で「台湾」と一つの国の名前が呼ばれたことは、大きな意義があったと思われる。

 台湾の蔡英文総統は、矢も楯もたまらず、選手団や関係者に電話をかけたと言う。 バトミントン男子ダブルスで、台湾ペアが、宿敵中国を倒し、金メダルを取ったからだ。

 中国は、台湾も一つの中国を主張する。だが、戦後75年が経ち、それぞれの国がそれぞれの政治指針で動いていることを世界中が知っている。

 大国である中国の手前、言葉にしないだけだ。台湾もある意味、うちが中国の元祖だ的な志は捨ててはいない。確かに、もともとは同じ国だからだ。しかし、それぞれの国が指導者を選び、二つの国になっている。政治的には、台湾の方が不当な扱いをされることもい多いと思うことがある。けれど、台湾は、小さな国に関わらず、東日本大震災の時もどこの国より早く支援の手を、日本に差し伸べてくれた。それは忘れてはならない。大きな国がどうしようと首脳陣が会議している間に、小さな国の方が心を届けてくれる。震災だけでなく、あらゆる自然災害にいち早く寄り添ってくれる台湾。

 だから台湾で地震が起きた時など、日本人も礼の気持ちをお返しする。台湾地震が大変なのに、台湾の方々は、すぐにお礼を言ってくださる。同じ「中国」だとしても、おっきい方にはできないことだ。

 この金メダル、大きい方の「中国」では、1つの国だから、中国の勝利…金銀独占みたいな喜び方をしているらしい。

 国が分断されて、各々が暮らしているのだから、そろそろ執着は捨てませんかね、中国。

金メダルのイメージ イラスト