北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)には、鉄道建設における金日成主席と金正日総書記の功績をたたえた施設「鉄道省革命事績館」と同様、平壌地下鉄の建設の功績をたたえた施設「地下鉄革命事績館」があります。何を展示しているのでしょうか。

平壌地下鉄の建設を克明に記録

北朝鮮朝鮮民主主義人民共和国)の平壌近郊には、「鉄道省革命事績館」という朝鮮民主主義人民共和国鉄道省(日本でいう国鉄)の鉄道建設における金日成主席と金正日総書記の功績をたたえた施設がありますが、もうひとつ同様な施設があります。それが平壌地下鉄の建設の功績をたたえた「地下鉄革命事績館」です。

平壌地下鉄は、韓国初の地下鉄ソウル地下鉄1号線)より約11ヶ月も早い1973(昭和48)年9月6日、千里馬線(烽火~赤い星間)と万景台線(復興~烽火間)の約20kmが開業。千里馬線と万景台線は実質ひとつの路線で、列車は復興~赤い星間で運転されています。その後、1975(昭和50)年から1978(昭和53)年にかけて革新線(光復~楽園間)の約15kmが開業し、現在に至っています。

いずれの路線も東京メトロ銀座線丸ノ内線と同様、走行用レールの横に敷設した3本目のレールから電気を取り入れて走る「第三軌条方式」で、線路の幅(軌間)は標準軌の1435mmです。

この「地下鉄革命事績館」、館内には地下鉄建設現場で指導する金日成主席の壁画や指導にあたって乗車したケーブルカーや小型バス(軌陸車)などが展示されています。壁画は「鉄道省革命事績館」にあるものと同様、壁画の手間に立体構造物を置いて壁画と同化させています。

車両関係では、平壌地下鉄初の車両となった中国製のDK4型(DKJI型とも。JIはKim Jong-il=金正日総書記の名前から)の模型とともに、車体に「栄光号」と記された地下鉄車両の模型があります。「栄光号」の車両番号は「415」。これは金日成主席の誕生日4月15日に合わせたものです。

このほか、建設時に使用したトラック(軌陸車)や掘削機械の模型、平壌地下鉄の延伸計画といった各種資料もあり、平壌地下鉄の建設を克明に記録した展示施設となっています。

ちなみに「地下鉄革命事績館」には国産第1号とされる地下鉄車両が保存されているそうです。

「地下鉄革命事績館」に展示されている平壌地下鉄DK4型(DKJI型)の模型。大きさはおおよそ実物の1/2(2001年、伊藤真悟撮影)。