神楽坂といったら、隠れ家風の小料理屋からおしゃれイタリアンフレンチなど、様々な飲食店が坂沿いに立ち並ぶ街。最近は夜が静かな分、ランチタイムの賑わいが一段と大きくなった気もします。

 毘沙門天のほぼ向かいにある居酒屋ランチで、1000円以下で舟盛りが食べられると聞き、向かったのは『鮨 酒 肴 杉玉 神楽坂』。店名の通り、寿司、酒、そして魚介類を中心とした酒の肴が自慢で、関東や関西、九州を中心に今店舗が増えている勢いのある店です。

 ランチで舟盛り? と疑問に思っていましたが、店頭に貼ってある写真を見て納得。丼の上に舟、どーんと乗っています。ビジュアルに驚きつつも店内に入ります。

ランチタイムのメニュー。他に握り寿司やマグロ丼などの定食が。990円なのも良心的価格
ランチタイムメニュー。他に握り寿司やマグロ丼などの定食が。990円なのも良心的価格

 手前にカウンターテーブル席、奥に小上がりの座敷席となっている細長い店内に入り、席について早速注文! 「舟盛り丼」を含め、ランチタイムメニューはすべて赤出汁のお味噌汁付きでゴハン大盛りの追加料金なし。それならもちろん、ゴハン大盛りで注文です。

 出来上がるのを待ちつつ、卓上にあった夜のメニューを見てみると、「飲める炙りえんがわ」「欲張り、塩レモン」などなど、謎のメニュー名に突っ込みどころ、いや、思わず聞きたくなる名前がいっぱい。

舟からいくらが溢れて丼に! このインパクトで990円はありがたい!

「舟盛り丼」990円。この日はマグロやハマチなど8種が舟盛りに
「舟盛り丼」990円。この日はマグロハマチなど8種が舟盛りに

 脳内で様々なストーリーを楽しんでいるうちに、目の前に舟盛り丼が到着。早速計測。舟の全長約32cm、全幅は約15cm。そして下の丼は直径約17cm、高さ約8.5cm。重さは舟の刺身などが約270g、丼のゴハンが約300g、味噌汁が約170g(器の重さを除く)。

 もちろん、日によって内容やボリュームが多少変わる場合があるので、あくまでもこの日の重さ、になります。店公式の総重量は「秘密」とのこと。

 ちなみに、某大手牛丼チェーンの牛丼の場合、一説によると大盛りが430g、特盛が490g程度らしいので、それよりも十分ボリュームがあるということになります。

舳先にあるのはガリ、味噌汁は+100円で鯛だしのアサリ汁にすることも可能
舳先にあるのはガリ、味噌汁は+100円で鯛だしのアサリ汁にすることも可能

 計測を終えて船を卓上におろし、まずは刺身から一口! まずは白身から。脂が乗ってねっとりうまい!

「それはハマチですね。舟盛り丼は、マグロの赤身、ハマチサーモンが各2切れ、そのほかにアジ、イカ、ねぎまぐろ、玉子、イクラになります。杉玉で人気のネタ8種類を豪快に盛り付けているんですよ」。と話すのは、店を仕切る営業課長の平尾さん。

 丼の中のごはんは酢飯。「これも杉玉独自の特徴があり、黒酢とバルサミコ酢ブレンドしています」とのこと。すし酢じゃなく黒酢とバルサミコ酢そういえば若干褐色になっている。なんか酢飯もおしゃれに感じられます。

左舷はほぼスマホと同じ高さ。丼と重なって14~15cmの高さに
左舷はほぼスマホと同じ高さ。丼と重なって14~15cmの高さに

 実は『杉玉』、回転寿司でおなじみの『スシロー』と同じ会社。なので魚介類の鮮度や美味しさはもちろんのこと。「『スシロー』ではでてこない魚の部位を使った料理なども『杉玉』で食べられるんですよ」とのこと。中には「キャビア寿司」「炙り帆立 トリュフのせ」といったキラキラ感のある寿司も。

 だからこそ、他では見ない舟盛りの丼があるってことですね。そしてこれ、どうやって食べるのが正解?「刺身と酢飯、別々で食べてもいいですし、お客様の中には丼にのせて、海鮮丼風に楽しむ方もいらっしゃいますよ」。なるほど。別々もいいし、酢飯と一緒に、というのも確かにいいかも。

こだわりのネタの一つ、ハマチ。実は杉玉の定番寿司ネタでも一番人気は「王道三貫 ハマチ(ブリ)」とのこと
こだわりのネタの一つ、ハマチ。実は杉玉の定番寿司ネタでも一番人気は「王道三貫 ハマチ(ブリ)」とのこと

「舟盛り丼」にも入っているハマチマグロクオリティーに自信ありで、マグロは独自の温塩水での解凍、ハマチやぶりは鮮度を保つため店内で皮引きをするなど、美味しさを提供するため、仕入れから加工までは一切手を抜かず、一手間、ふた手間もかけていると話す平尾さん。確かに切り身を見ても角がしっかり、そして脂も程よくのっている。鮮度と味に自信があるのに納得です。

最初に刺身だけで楽しんだ後、酢飯にのせて一緒に。口の中でほぐれる絶妙な食感
最初に刺身だけで楽しんだ後、酢飯にのせて一緒に。口の中でほぐれる絶妙な食感

 そして食べつつ質問。夜のメニュー、かなり独特ですよね?「遊び心のあるネーミングが多いのも、『杉玉』の特徴の一つですね。思わずスタッフに話しかけたくなるような、気になるネーミングにしているんですよ」。確かに初めて来たら、絶対に聞いちゃう。そして正解を知りたくてオーダーしちゃう! ってことですね。

 平日は近隣で働く人が多いそうですが、週末はファミリー層、親子3世代で食べに来る人が多いとのこと。握り寿司をモリモリ食べたい若い世代も、小鉢で旬の魚を少しずつ味わいたい上の世代も、同じテーブルで楽しめるのが店のコンセプト。そもそもこの「舟盛り丼」、全世代でうけそう。限定10食、もっと増えて欲しい~! と思ってしまいます。

「8/28土まで北海道フェア開催中。その日のオススメはスタッフに聞いてくださいね」(課長の平尾一将さん)
「8/22(日)まで北海道フェア開催中。その日のオススメはスタッフに聞いてくださいね」(課長の平尾一将さん)

「もし夜にまた来ていただけるなら、『杉玉ポテトサラダ』もぜひ食べてください」と平尾さん。実は『杉玉』のポテトサラダは人気で、“映える“メニューポテトサラダだけれど、ルックスは緑、そして具材にガリが入っていて、映える理由は「割ってみるとわかるんですよ」とニッコリ。これも注文してみないと、ってことですね!

 舟がどーんと丼に乗った「舟盛り丼」だけでもインパクトあるのに、次々と気になるメニューの存在が明らかになっていく『鮨 酒 肴 杉玉 神楽坂』。次回はディナータイムで、謎のメニューたちと、『スシロー』では食べられなくて『杉玉』で食べられる、「カマの素揚げ」とか「中落ほじくり手巻き」とか希少部位も食べたいなぁ。

 ほとんどのメニューテイクアウトもできるので、次回神楽坂に来たら、食べるか持ち帰るか、どっちか決定です!

(取材・文◎いしざわりかこ)

SHOP INFO

鮨 酒 肴 杉玉 神楽坂外観

店名:鮨 酒 肴 杉玉 神楽坂

住:東京都新宿区神楽坂4-2 阿波屋ビル 1F
TEL:03-5206-3633
営:11:30~14:30(L.O.14:00)、17:0023:30(L.O.23:00)、土日祝日11:30~15:00(L.O.14:30)、16:00~23:00(L.O.22:30)

緊急事態宣言まん防期間中はランチタイムは同じ、平日夜16:0020:00(L.O.フード19:00ドリンク19:30)、土日16:0020:00(L.O.フード19:00ドリンク19:30)、テイクアウト21:00
休:なし

※「舟盛り丼」は一部店舗で提供していない場合があります。

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