老友新聞2021年8月号に掲載された俳句入選作品をご紹介いたします。(編集部)

孫ほどの医師をたよりに半夏生

糸井 榮

愛おしい孫と似た年齢の医師に身をゆだねる気持には、嬉しさもありながら、いささか不安もある。そんな微妙な心中を季語からしのべます。「半夏生」は新暦七月二日頃をいう季語ですが、田植も終わる梅雨の後期、豪雨になりやすい時季です。

故里の棚田百選植ゑ揃ふ

櫓木 香代子

故郷にある棚田は、その百選に入っているという自慢の田。植え終わったばかりの棚田の美しさひときわの作品。この棚田も故里も作者の誇りです。

一卓は方言強し川床料理

田原 きよ子

京都の風物詩・川床の夕涼みには近年地元以外の人も多くなりました。近くの卓から聞こえる話声の方言が気になる様子、何処から来た人達だろうと推測しているのでしょう。