
久しぶりの「師」の顔に決意を新たにした。
日本ハム大田泰示外野手(31)は8日に行われた、エキシビションマッチの巨人戦(函館)に「6番右翼」で先発出場。2回一死一塁での第1打席は左翼線二塁打をマーク、さらに7回の先頭でも左越え二塁打を放つなど、古巣相手に4打数2安打と意地を見せた。
試合前には恩師である巨人・原監督からゲキを飛ばされた。打撃不振を理由に6月25日に出場選手登録を抹消された。ここまでは出場59試合で、打率2割1分2厘。3本塁打、17打点。何よりチームが最下位に低迷する中、力になれなかったことが悔しかった。ファームでは体の使い方を再確認、もう1度調子を上げて、13日から再び再開する後半戦に勝負を挑むつもりだ。
頑張りたい理由もある。中田や大田、西川など主力が故障で欠く中、前半戦のチームはプロ3年目の万波や7年目の高浜など若手が急成長。世代交代が進むとあって危機感を抱いている。「昨年プロ12年目にしてゴールデングラブ賞を初受賞。16年オフに巨人からトレードで移籍後は懸命に努力して、3年で1億円プレーヤーにもなった。本人も『トレードで来てもレギュラーとなることを示せたらいい』と言っているように、選手としてはこれからが円熟期を迎える時期とあって、レギュラー死守に必死でしょう」(球界関係者)。
東海大相模高校時代は高校通算65本塁打をマークと大型野手としてプロ入り前から注目を集めた。鳴り物入りで08年にドラフト1位で巨人入団。東海大の先輩でもある原監督から大きな期待を受けながら、巨人在籍時は結果を残せなかったとあって、資質を認めてくれた日本ハムのためにも結果を残したい気持ちは強い。
一方、チームが最下位に低迷する今こそ、ねらい目なこともある。「4番の座ですよ。長く4番を務める中田も今季は度重なる故障で離脱期間が長い。最近は大田自身、『自分にプレッシャーをかけて4番を奪いにいく』と公言している。中田不在の間は、4番は主に王が務めているが、大田にとっては、後半戦にアピールすることで、以前からの目標としている4番の座に届くかもしれない」(同関係者)。
「4番を打てるような打者に」が最近の目標。チームを勢いづける打撃ができれば、自身の夢にも近づくとあって、後半戦の大田の奮起に期待したい。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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