残業代を出しませんよということに対して同意する『誓約書』をスタッフ全員が書かされた

ブラック企業では「頼りになる優しい上司」なんて、とても期待できない。上司に悩まされ続けたという30代男性は、キャリコネニュース編集部に「苦痛と屈辱に耐えた8年間だった」と語った。どれほどつらい経験をしたのだろうか、詳しく紹介する。(文:林加奈)

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「キミにとって患者さんはどんな存在か?」と質問する院長。その答えは「お金だー!!!」

男性は接骨院を店舗展開する会社に勤務していた。

男性によると、この会社には「そもそも残業という概念がない」ので、「求人では院の受付時間がそのまま労働時間として表記されている」が、「実際には9時受付のところ、8時過ぎに出勤」だという。さらに昼休みも「ミーティングや練習で休む時間はほぼない」状態。そして「夜は受付終了後に掃除して、長い長いミーティング。長い時は1時間を超える。かといって身にあるような話はなく、院長がひたすら長話をする。それが終わってようやく練習するため、11時解散もざらにある」そうだ。

休憩なしでサービス残業。絵に描いたようなブラック企業だが、それだけではない。上司にあたる「院長」の言動がまたひどい。この院長、普段から「新規の患者さんが来れば、○○○○円と思え!」と言い放つアレな人。しかし自己啓発セミナーにハマると、今度は夜11時に男性に電話をかけてきて、突然「キミにとって患者さんはどんな存在か?」と質問。そこで男性が「患者さんがいてくれることで、飯が食えてます」と答えると、普段の自分の言動は棚に上げて、「金のことだけしか考えていない」と男性に説教してきたという。

この院長、そのうち「朝活」と称して仕事と無関係な自己啓発の勉強開催するように。「任意」だったが、「院長がやると言えば欠席する人はいない」といい、事実上の強制だったようだ。

電気の消し忘れを理由にスタッフ全員の給料カットした院長

長時間のサービス残業を問題視したスタッフが労働基準監督署に相談すると、「タイムカード」が導入されたそうだ。しかし、「タイムカードを押す時間は会社で決められた。さらに、残業代を出しませんよということに対して同意する『誓約書』をスタッフ全員が書かされた」という。そこまでして、タダ働きがさせたいのだろうか。

なお、この会社に所属する、別の院長は、「院内のトイレを自分以外のスタッフには使わせず、向かいのコンビニを利用するよう強要。さらに、その院長はスタッフが、夜、院を閉める際、度重なる電気の消し忘れを理由にスタッフ全員の給与を1万円カットした」という。合理性のかけらもない横暴っぷりだ。

男性は「こうして、8年間、苦痛と屈辱に耐えた私は3年前に開業し、そこそこの経営をできています。心の底から辞めて本当に良かったと思います」と締めくくっていた。

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アンケート概要
■実施期間
2019年12月19日
■回答数
7277月30日時点
アンケート対象
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■実施方法
アンケート集計ツールクエスタント」を使用
回答ページ https://questant.jp/q/G42CZUHP
■質問項目
・体験した「ブラック企業エピソードを教えてください。

「患者さんは○○円と思え!」と言う上司、「患者のおかげで飯が食える」と言った部下に「金のことしか考えてない」と説教