「天一天上(てんいちてんじょう)」という言葉をご存知ですか? 「天一天上」は、年に6回訪れるラッキーな期間のこと。直近では8月13日(金)〜28日(日)までの16日になります。「天一天上」とは何?という疑問から、この期間にすべきことを解説します!

天一天上(てんいちてんじょう)ってどんな日?

どこに行くにもいい縁起のいい期間「天一天上」は、別名「天一神(てんいちじん・てんいつじん)」ともいいます。天一神は、陰陽道で方角を司り、天と地の間を行ったり来たりし、東西南北とその四隅を5日ごとに巡って悪い方角を塞いで守っている神様。この天一神のいる方角にまっすぐ向かうことは神様を犯すことになり、祟りがあると言われています。「天一天上」は昔から日本に伝わる暦の選日で、天一神が天に行っていて地上にいない期間。この間はどの方角にも天一神がいないので、どこへ行くのも縁起がいいとされています。

「天一天上」の期間はどうやって決まるの?

規則的な天一神の動きで決まる!陰陽五行説から発生した暦注では、十干(じっかん)と十二支(じゅうにし)を組み合わせた60通りの干支が日ごとに割り振られています。「天一天上」は、この干支の癸巳(みずのとみ)の日から戊申(つちのえさる)の日までの16日間。

それに当てはまるのが、8月13日(金)〜28日(日)です。

天一神は己酉(つちのととり)の日に天から降りてきて、東北隅に6日間、東に5日間というように、四隅に6日間、東西南北にそれぞれ5日間ずつ留まります。そして癸巳の日に北から天に戻り、戊申まで滞在して己酉の日に再び地上に降りてくると言われています。天一神様は規則通りお動きになり、「天一天上」の期間は60日サイクルで訪れるため、年に6回しかありません。

天一天上にすべきことをCHECK

「天一天上」でやるといいこと

■旅行&お出かけ


いい運気をキープしたままどこへでもいける♡
「天一天上」の期間は天一神の影響を受けないため、どの方角へも自由に行くことができます。祟りを気にせずに動けるのでお出かけや旅行にぴったり!コロナ禍で今はなかなかお出かけや旅行をしづらい時期ですが、今度旅行に行くときの日程選びの参考にしてみて。

■引っ越し


天一神様(てんいちじんさま)のいる方角を犯す心配がない
お出かけや旅行以上に方角が気になる引っ越し。「天一天上」の期間は、方角を意識することなく移動できるので、引っ越しに最適。もし、「天一天上」以外の期間に引っ越しをしなければいけなくなったら、天一神様のいる方向に直進するのは避け、ジグザクに動いて目的地へと向かわなければいけません。

■掃除


水回りの掃除を特に重点的に
「天一天上」の期間は、天一神様は天上に行っていないのですが、その代わりに「日遊神(にちゆうしん)」が地上へと降りてきて家の中に留まります。日遊神は不浄をとても嫌う神様。この期間に家が汚れていると祟りがありますが、反対にしっかり掃除がされていれば運気が上昇!特に、トイレやキッチン、お風呂などの水場、さらに気の入り口である玄関は丹念に掃除することをおすすめします!

■株や宝クジの購入


一攫千金(いっかくせんきん)も夢じゃない
「天一天上」は何をするにもいい期間ということから、「この期間は相場が高騰する」と縁起をかつぐ相場師から利用されるようになりました。相場の高騰が予想されることから、株を買うと予想以上の値上がりが期待できたり、宝クジの高額当選が期待できるかも。

■結婚

「天一天上」の初日を〝天一太郎〟と呼び、16日間でもっとも縁起がいいとされています。そしてこの日は結婚式を挙げるのに最高の日!より一層縁起がいいのが、その年で一番初めの天一太郎。そろそろ結婚したい・・・と考えている方は、来年一番初めの〝天一太郎〟を狙ってみるのもいいですね。ちなみに来年の一番初めの〝天一太郎〟は、2月9日(水)です。

何をするにも縁起がいいとされる「天一天上」。天一神が地上にいないからと気を抜かず、家の中をしっかり掃除して運気をグンっと上げてください。

文/水浦裕美
(andGIRL)

掲載:M-ON! Press