絵画をはじめとする日本の視覚文化に表された美少年、美青年のイメージを追い、人々が理想の男性像に何を求めてきたかを探る展覧会『美男におわす』が、9月23日(木・祝)より埼玉県立近代美術館にて開催される。

与謝野晶子が鎌倉の大仏の姿に自分なりの「美男」を見いだしたように、人々は男性像に理想を投影し、心をときめかせてきた。同展は、「伝説の美少年」「愛しい男」「魅せる男」「戦う男」「わたしの『美男』あなたの『美男』」の5章で構成され、江戸時代から現代まで、日本の視覚文化のなかの美少年・美青年のイメージを、浮世絵、日本画、彫刻、挿絵、マンガ、写真といった幅広いジャンルの作品で紹介。歌川国芳喜多川歌麿、鈴木春信ら江戸の浮世絵師から、四谷シモン、山口晃、森栄喜、よしながふみ、入江明日香ら現代のアーティストまで、バラエティに富んだアーティストによる約190点が展示される。

これまで美術史の分野において、美しいものとして表現すること、見ること、そして語ることが十分ではなかった男性像。人々の理想が投影された多様な男性像を、「美人画」ならぬ「美男画」として提示することで、男性を美しいものとして表現すること、見ることに光を当てる。

山村耕花 《梨園の華 初世中村鴈治郎の茜半七》 1920、島根県美術館 [後期展示]
木村了子 《男子楽園図屏風 − EAST & WEST》(左隻) 2011、作家蔵 撮影:宮島径
森栄喜 《"Untitled" from the Family Regained series2017、作家蔵 Courtesy of KEN NAKAHASHI

【開催概要】
会場:埼玉県立近代美術館
会期:2021年9月23日(木・祝)~ 11月3日(水・祝)
時間:10:00 ~ 17:30(展示室への入場は17:00まで)
休館日:月曜日
料金:一般1200円、大高生960円
※会期中、一部作品の展示替えがあり(前期は10月10日(日)まで、後期は10月12日(火)から)
公式サイト:https://pref.spec.ed.jp/momas/

川井徳寛《共生関係~自動幸福~》 2008、鎌苅宏司氏蔵 ©Tokuhiro Kawai, Courtesy of Gallery Gyokuei