2004年のアテネ五輪、2008年北京五輪で2大会連続の競泳2冠に輝いた北島康介8月5日、自身のツイッターアカウントを更新。金メダルへの噛み付き行為で批判を浴びる名古屋市河村たかし市長について言及した。

 河村市長は4日、ソフトボール日本代表の一員として金メダルを獲得した同市出身の後藤希友投手による表敬訪問を受け、名古屋市役所で対面。その際、後藤投手からメダルを首にかけられると、市長は何を思ったのか、彼女の許可を得ずにガブリとメダルを噛み付くパフォーマンスを見せたのだ。

 後藤投手は苦笑いの反応で済ませたものの、アスリートや五輪金メダルへのリスペクトのなさに加え、コロナ禍マスクを外して直接口を付けるといった蛮行に非難が殺到。すると、北島も市長の噛み付きを伝えるニュースを引用し、「そもそもなんで表敬訪問しなきゃいけないのか」と疑問を投げかけ、「僕はメダル噛んだことありません」とつづった。

 噛み付行為に対する批判が出ているのはもちろんのこと、この北島による表敬訪問に関する問題提起に世間からは「おっしゃるとおり! なんだ、表敬訪問って」「表敬されるべきはメダリストであり、市長ではない」「くだらない行事です。選手は公舎より校舎に行きたいだろう」などと共感の声が上がった。

「北島は元選手としての目線・立場から、表敬訪問に対する素朴な疑問をぶつけ、多くの“いいね”を集めましたが、あまりの反響の大きさ故か、投稿から数時間後に同ツイートを削除。数ある競技の中には、練習場や施設の貸し出しなど、自治体からの恩恵、支援で成り立っているものも一定数存在することから、そうした層への配慮で表敬訪問の意義に関するつぶやきを消すべきだと考えたのかもしれません。また、一部からは『表敬訪問を全否定するのもどうかと思う』『北島さんが、今まで表敬訪問をやる意味ない、必要を感じないと思いながらやっていたことは今回よくわかりました』『表敬訪問は、その市とかが無料で施設提供してくれたり、応援してくれたり、市や市民にお世話になってることが多々あるから、感謝の意で訪問するんです。市民の税金を使ってることもあります。そもそも五輪開催は税金だからね。北島さんくらいになると、そういうこと、忘れちゃったのかな?』などとする指摘もあり、表敬訪問の存在理由を説明するコメントも多く上がっています」(テレビライター

 河村市長の行為は言語道断だが、この騒動と表敬訪問の必要性をリンクさせた北島のコメントは物議を醸す格好となってしまったようだ。

(木村慎吾)

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