8月8日、1期生メンバー・薮下楓の『STU48 薮下 楓卒業コンサート~楓がいたこと~』が「神戸国際会館 こくさいホール」にて開催された。この日で薮下はSTU48を卒業、アイドルとしての活動も終了した。STU48にとっては初めての卒業コンサートとなる。

【写真多数】卒業コンサートを開催し、STU48を卒業した薮下楓

その日の朝に、自身のInstagramのストーリーに、「おはようございます!今日は卒業コンサート。最後まで笑顔を届けられるように頑張ります」と、『楓がいたこと』の限定グッズであるプレートライトの画像とともに投稿。そのメッセージ通り、最後まで笑顔いっぱいで、汗をかきながら、全力のパフォーマンスをファンに届け、アイドル人生で最高の日となった。

幕が上がると、『少女たちよ』『誰かがいつか好きだと言ってくれる日まで』『暗闇』『風を待つ』『大好きな人』と5曲を一気に歌唱。

卒業コンサートには、薮下楓ほか、石田千穂、石田みなみ、今村美月、岩田陽菜、沖侑果、甲斐心愛、門脇実優菜、榊美優、信濃宙花、瀧野由美子、谷口茉妃菜、中村舞、兵頭葵、福田朱里、峯吉愛梨沙、森下舞羽、矢野帆夏の全18名が出演した。

薮下の「ついに卒業コンサートが始まるんですけども、STU48にとっても初めての卒業コンサートですので、寂しい気持ちでもありますけど、みんなで楽しんでいければいいなと思ってます」の挨拶で会場は一気に盛り上がった。

ユニットコーナーでは、これで見納めとなる、石田千穂との仲良しペアの“ふうちほ”(薮下と石田の公式ユニット)で『短日植物』『思い出のほとんど』が2曲を披露。息のあった2人ならではのエモい2ショットで会場のファンを感動させた。

モニターでの出演で会場に来られないことを悔しがっていた岡田奈々や、レギュラー番組でガチげんかをしたことを思い出として語った瀧野由美子、写真集を注文して速達で届いたのにまだ見ていないという谷口茉妃菜が、『STU48 薮下楓写真集 さよならの余韻』(玄光社刊)を買ったので、薮下にサインを書いて欲しいとお願いする場面も。

ビデオレターでの岡田奈々アンコールのコールで、薮下は真っ白な衣装で登場、『フラワー』をひとりで熱唱。歌い終わったあと、明るく元気な声で、以下のように語った。

薮下楓 コンサート全文コメント>

今日は来てくださって本当にありがとうございます。卒業発表をしてから約3カ月間、ファンの方とたくさんお話したり、メンバーともいろんなことがあって、STU48に入ってすごい楽しかったし、幸せな時間を過ごすことができて、自分のなかのすごく大きな財産になったなと思っています。

私はわがままなところもあるんですけど、ファンの方はいつもやさしく支えてくれて、私を肯定してくれる言葉をかけてくれたので、私もそれに応えたいと思ってがんばれました。ファンの皆さんと気持ちのやり取りができたのがすごく幸せな時間でした。本当にありがとうございました。

私を一番に応援してくださったファンの皆さんには、寂しい思いをさせてしまうかもしれないんですけど、いっぱい笑顔でいて欲しいですし、皆さんとそれを約束できたらいいなと思っています。皆さんに、本当にすごく幸せになって欲しいです。

アイドルとして、すごい悩んだり考えたりしてきました。普通の学生だったら、ひとつの物ごとについてそんなに悩んだり、誰かのためにがんばろうとか、思うようなことはなかったと思います。私はロボット人間だったので、本当にそういう意味でも自分を成長させてくれたのはファンの皆さんだなって感じています。心の底から一生、ずっとずっと感謝してもしきれないくらい、皆さんのことを想っていると思います。

これからも私は、皆さんのことをずっとめちゃくちゃ覚えているので、皆さんもときたま、「楓ちゃん、好きだったな」って思い出してくださるととってもうれしいです。今日は来てくださってありがとうございました。

常に笑顔で、そしてキレのある振りで汗をいっぱいかいて、全力でパフォーマンスするキラキラとした姿が印象的だった薮下。アイドル人生をやり切った清々しさを感じた。

そして、最後に「次の曲が本当に最後の曲になります!寂しいんですがよろしくお願いします。やっぱり最後は笑顔で明るく行きたいなと思います」と会場に声をかけ、『夢力』を力強く歌い上げて、アンコールを含む全24曲を披露し終わった。終始、笑顔でのパフォーマンスを見せてくれたが、最後には涙を浮かべて会場のファンとの別れを寂しがっていた。

ステージセットの大きな気球に乗り込んで、「皆さん、今日は来てくださって本当にありがとうございます。STU48としてアイドルになれてすっごく幸せでした。またどこかで会いましょう!」という言葉を残して、卒業コンサートは幕を閉じた。

公演終了後は、船上劇場 「STU48号」から移し、会場内に展示していた壁掛け写真を外して、薮下楓STU48を卒業した。

その日の夜の、自身のInstagramのストーリーに、「卒業コンサートありがとうございました。みんな大好き!!!STU48になれて幸せでした」「皆さんのこと、ずっと大好きです!」とメンバーとの記念写真とともに投稿、写真集のタイトルの通り、『さよならの余韻』が残った。

薮下楓 卒業コメント>

卒業コンサートを開催できてすごいうれしいです。何よりも皆さんの前で最後のステージを披露できるのは本当にうれしいです。 セットリストはスタッフさんと相談しながら自分の思い入れのある曲を入れたり、なかなか披露できていなかった曲などを入れました!

卒業コンサートのサブタイトル「楓がいたこと」になぞらえて『ここにいたこと』 を披露できたことも思い出になりました。そして、この4年半の活動を見てくださりありがとうございました。ファンの皆さんはどんな時も私の味方で、「楓ちゃんを見ていると元気になる!」って言ってくださったり、楽しくお話しできてうれしかったです。

自信がないときも、支えてくださっているファンの方の言葉で元気付けられました。皆さんと出会えて本当に幸せです。アイドルとは、 明日への活力となるもの!卒業後もSTU48を応援していくので皆さんも応援していただけるとうれしいです。

瀬戸内は素敵な場所が多いです。プライベートでも遊びに行きたい場所がたくさんあるので、皆さんとどこかでバッタリお会いできたらいいなと思ってます。私はこれからアイドルではなくなります。 卒業後の次のことは秘密です(笑)。

いつも活動を支えてくださったファンの方々、スタッフの皆さん、そしてメンバーのみんなありがとうございました!

薮下楓 Twitter卒業コメント>

本当にありがとうございました。

すごく夢のような時間でした。

ファンの皆さんと出会えたこと一生忘れません。私の財産です。

ずっとずっと大好きです。

笑顔で生きる!

お互い約束しましょう。

みんなの幸せを祈っています。

4年半STU48として

アイドルになれて

幸せでした!

■【STU48 薮下 楓 卒業コンサート~楓がいたこと~】セットリスト

1. 少女たちよ

2. 誰かがいつか好きだと言ってくれる日まで

3. 暗闇

4. 風を待つ

5. 大好きな人

6. 黒い天使

7. 君について

8. 短日植物

9. やがて菜の花が咲く頃

10. 自分らしさ

11. おNEWの上履き

12. 虹の作り方

13. 思い出のほとんど

14. おはようから始まる世界

15. 手をつなぎながら

16. 思い出マイフレンド

17. 法定速度と優越感

18. 片思いよりも思い出を…

19. 君のことが好きだから 兵庫ver.

20. 僕のYELL

21. ここにいたこと

EN1.フラワー

EN2.瀬戸内の声

EN3.夢力

撮影・取材・文=野木原晃一

8月8日、「STU48 薮下 楓卒業コンサート~楓がいたこと~」が開催された