ロシアバレエ・ガラ2021」が東京、神奈川、埼玉、大阪、群馬、茨城、静岡、愛知、福岡、宮崎などを巡る全国ツアーが、2021年8月17日(火)より開始される。バレエ大国ロシアを代表するマリインスキー劇場、ミハイロフスキー劇場、モスクワ音楽劇場より実力派ソリストたちが集結し、バレエの名場面ばかりをハイライトで上演する。ロシアバレエの伝統美を、カンパニーの枠を越えた競演で届ける贅沢無比な公演だ。

【動画】「ロシアバレエ・ガラ2021」PV


 

■バレエの聖地ロシアを代表する名門劇場のソリストが競演

出演ダンサーは実に豪華。卓越したテクニックで観客を魅了するオクサーナ・ボンダレワミハイロフスキー劇場バレエレニングラード国立バレエの名称で来日している時からのファンも多いイリーナ・コシェレワ、世界の頂点マリインスキー・バレエでプリンシパルとして活躍するアンドレイ・エルマコフほか。さらに今回の公演には、モスクワ音楽劇場バレエで活躍する日本人ダンサー直塚美穂も参加する。

オクサーナ・ボンダレワ、イリーナ・コシェレワ、直塚美穂

オクサーナ・ボンダレワ、イリーナ・コシェレワ、直塚美穂

アンドレイ・エルマコフ、ミハイル・ヴェンシコフ、ボリス・ジュリーロフ

アンドレイ・エルマコフ、ミハイル・ヴェンシコフ、ボリスジュリーロフ


 

■華やかなバレエの名作を数多く楽しめる公演

演目も贅沢だ。バレエ名作として知られるチャイコフスキー3大バレエ「白鳥の湖」「眠りの森の美女」「くるみ割り人形」や、華やかで楽しい「ドン・キホーテ」「ライモンダ」などの19世紀に作られた古典のほか、バレエ・リュスで初演されたエキゾチックな「シェヘラザード」、20世紀に再演出された「人形の精」「タリスマン」など、ロシアバレエの傑作から名場面ばかりが披露される。4才以上入場可能の公演なので、小さな児童もご一緒に、美しいバレエの世界を楽しめる。

「ドン・キホーテ」「白鳥の湖」

ドン・キホーテ」「白鳥の湖」

「くるみ割り人形」「人形の精」

くるみ割り人形」「人形の精」

公演は、福岡、熊本、宮崎など九州からスタート。8月22日(日)にはNHK大阪ホールで昼夜の2回公演を実施。大阪公演のみ、バレリーナ芸人の松浦景子が司会進行役として特別出演する。その後、中部から東京近郊を回って、8月30日(月)神奈川県民ホール、8月31日(火)J:COMホール八王子で最終日を締めくくる。
 

■来日ダンサーから日本のファンへのメッセージが到着

今回「ロシアバレエ・ガラ2021」に出演する多くのダンサーは、8月1日に来日、2週間の待機期間を経て、公演に臨む。世界のどの国でも、長い期間外出することが出来ない事態が続く中、ダンサーたちはそれぞれの方法を見つけながら練習に励み、最近では徐々にロシア国内で公演を行ってきた。今回の来日公演の実現は、日本のバレエ・ファンはもちろん、ダンサーたちの願いでもあった。

都内近郊のホテルの部屋で、ダンサーたちはオンラインでのレッスンを行ない、動画で動きを確認するなど、日本公演の準備をしている。そんな出演ダンサーたちから日本公演に向けてのメッセージが届いたので紹介する。

◆オクサーナ・ボンダレワ

日本は、私にとって特別な国です。大好きな日本に来て、皆さんの前で踊れるのは、大変喜ばしい事です。コロナ禍は、バレエやいろいろな芸術に関わる人々にも大変な試練を与えました。しかし私は、今まで取り組まなかったいくつかの事にチェレンジする時間ができました。例えば心を落ち着けて絵を描いたり、今までは自分のためにしか踊らなかったのに、姪にバレエを教えたり。そのように、多くの人に新しい変化を生み出しているのも事実です。今回、私は「ドン・キホーテ」と「シェヘラザード」を踊ります。素晴らしいパートナーのエルマコフと共に、心を込めて踊りますので、どうぞ私たちの舞台からのエネルギーを受け取って下さい。

オクサーナ・ボンダレワ

オクサーナ・ボンダレワ

◆直塚美穂

日本で踊ることが出来て、とても嬉しいです。ロシアのワガノワ・バレエアカデミーへ留学してから、サンクトペテルブルグバレエ・シアター、ミハイロフスキー劇場バレエモスクワ音楽劇場バレエと、ずっとロシアバレエ団で踊って来ました。昨年、リハーサル中に芸術監督から「12月からソリストだよ」と言われた時は嬉しさもありましたが、さらにしっかりと踊りたいという意欲がわきました。今回の日本公演には、いろいろなカンパニーから個性的なダンサーが集まっています。私は、「眠りの森の美女 ローズ・アダージョ」と「タリスマンのグラン・パ・ド・ドゥ」を踊ります。是非、みなさんに見ていただければと思っています。

直塚美穂

直塚美穂