2021年10月28日(木)~11月7日(日)東京・シアタートラム、2021年11月12日(金)~14日(日)大阪・ABCホールにて、iaku『フタマツヅキ』が上演される。この度、新ビジュアルが公開となった。

iakuは2012年に劇作家の横山拓也が大阪で立ち上げた演劇ユニット。昨年10月に上演した『The last night recipe』が第65回岸田國士戯曲賞にノミネート、また今年4月に上演した『逢いにいくの、雨だけど』が第29回読売演劇大賞上半期作品賞ベスト5に選出されるなど、今、ますます勢いを増している。

本作は、iakuの最新公演となり、俳優、コメディアンとして活躍するモロ師岡、映画やドラマで注目される初舞台の杉田雷麟をW主演に迎え、元・噺家の父とその息子のドラマを中心に、現代社会で起こり得る、あまたの問題を抱えたリアルな家族関係を描く。

他に、劇団俳優座に書き下ろした横山作品に2度出演の清水直子、iaku常連の橋爪未萠里、iaku立ち上げ前から横山が熱視線を送っていたザンヨウコ、劇作家・演出家としての高い評価とともに俳優としても魅力溢れる平塚直隆、過去に何度も出演依頼をしてきてようやく出演が叶った長橋遼也、今年2月のENBUゼミナールの公演(横山演出)で見出した鈴木こころが出演。iakuならではと言えるキャストの並びとなっている。

解禁となったビジュアルは、モロ師岡と杉田雷麟が傘をさし、佇んでいる印象的な姿。どんな物語になるのか、楽しみにしよう。

 
【あらすじ】
二間続きの向こうの部屋から、くぐもった声が襖越しに聞こえてくる。何度もつまずきながら、小さくボソボソ繰り返される。一人になれない狭い市営団地。布団にもぐって耳を塞ぐ。たったひとつのネタすらまともに覚えられない、噺家くずれのダメ親父。
誰もが希望を持てた1980年代を謳歌しながら、自らの夢を雑に扱った父と、苦難の2000年代に生まれ、シビアな毎日で夢を見る暇もなかった息子。反目してきた親子が2020年代を迎え、大きく変化した家族の形を改めて見つめる。
 
iaku『フタマツヅキ』