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 ヒーローらしからぬ自由奔放なスタイルとクールで過激なアクションで魅了した『デッドプール』シリーズのライアン・レイノルズが、何でもありの<ゲームの世界>を舞台に、今度はありえないほど“平凡すぎる”新キャラクターに挑んだ『フリー・ガイ』(公開中)。ライアンと『ナイト ミュージアム』シリーズのショーンレヴィ監督がタッグを組んだことで生まれた抱腹絶倒のユーモアも満ち溢れているが、その秘訣は“撮影現場での即興力”にあることが出演者たちの証言から判明した。

 何でもアリなオンライン・ゲーム<フリー・シティ>内で、平凡な毎日を繰り返す“ゲームのモブキャラ”ガイ。ある日、彼はモロトフ・ガール(演:ジョディ・カマー)というキャラとの運命的な出会いによって、新しい自分に生まれ変わるため、ゲーム内のプログラムや設定を完全に無視して独自に行動していく。

 ゲームの世界ならではの爽快アクションも描かれる一方で、軽快なジョークが連発される『デッドプール』を手掛けたライアンと、楽しく笑えるシーンが盛り沢山の『ナイト ミュージアム』シリーズを生んだレヴィ監督のタッグなだけに、ユーモアもふんだんに詰め込まれている。

 そんなたくさんの笑いを生み出した撮影現場について、ジョディ・カマーは、「みんなアドリブが凄かった。私は正反対で、今まで脚本やセリフを守ってきたから、今回は自分がスポンジのようになって、皆がやっていることを吸収して学んだ。本当に素晴らしい体験だった!」と、その秘密を明かす。

 さらに、「ライアンは即興でジョークを言いまくって、しかもどのジョークも完璧にハマるものばかりで圧倒された。とにかくそれで自分のセリフを忘れてしまわないように必死になるくらい!そしてレヴィ監督は、テイクの直後に“こういうセリフも試してみようか”とか、“こう言ってみようか”と言ってくれた。ユーモアはペースが大切で、タイミングが命だからね」と、作品を牽引した2人の現場での即興力について驚きを隠せない様子。

 また、ライアンレヴィ監督に加え、悪役のゲーム会社社長アントワン役を演じたタイカ・ワイティティも同様に、驚異の即興力を発揮したという。

 レヴィ監督は、「タイカほど即興が素晴らしい俳優をこれまで見たことがないよ」と大絶賛。ライアンも、「タイカは1つのシーンで、すごくしっかりとした演技から、とんでもなくカッコいい演技まで色々と見せてくれた。そして彼がすごいのは、それを一瞬ですべてやってみせてしまうんだよ」と、ライアンほどの俳優さえ圧倒させるほどの演技を魅せていたことを打ち明けた。

 熟練の実力者たちが集い、撮影現場の空気感の中で生まれた“面白さ”を積極的に採用し、仕上げていった本作。劇中では、平凡だったガイがこれまでのルーティンとは違う行動を取り、“ヒーロー=主人公”を目指し奮闘する姿が描かれる中で、キャラクター同士の軽快な掛け合いや、ゲームの設定を活かした笑いが描かれていく。ゲームの世界ならではのアクションはもちろん、ライアンやタイカ、ジョディらが生み出した珠玉のユーモアにも注目だ。