FacebookやInstagramなどSNSを運営している企業では、秩序を守るために投稿された内容をチェックして規定に反した投稿は削除することがある。このほどイギリスで、4歳男児が描いたオリンピック選手の絵を親がFacebookに投稿したところ、「成人向け」との理由で削除されてしまったという。『The Sun US』『The Mirror』などが伝えている。

イギリスに住む4歳のカータージョーンズ君(Carter Jones)が描いた絵が話題になっている。カーター君はテレビで東京オリンピックを両親と一緒に楽しんで見ており、いつも選手の絵を描いていたそうだが、彼の1枚の絵が大人たちの目には別の物に見えてしまったようだ。

カーター君はオリンピック開催中に選手たちの印象的なシーンを絵にすることが日課のようになっていた。ある日のこと、カーター君が両親と一緒に体操競技を見ていた時も選手の絵を描き始めたという。そして描き終えると母親のニコルさん(Nicole、36)に描いた絵を見せてくれたそうだ。

カーター君は体操競技のあん馬を演技する選手を描いたそうだが、ニコルさんの目にはどう見ても“卑猥なもの”にしか見えなかったようだ。ニコルさんは当時のカーター君についてこのように語った。

カーターは興奮気味に『ママ、僕が描いた絵を見て!』って私のところにやって来たんです。私は『おお! なんて素敵な絵なの! この絵について教えてちょうだい』って言いました。皆さんも想像がつくように、その絵は私の笑いのツボにハマってしまったんです。」

またカーター君はこの絵について、「男性の選手があん馬の上で脚を投げ出しているシーンを描いた」とニコルさんに説明してくれたそうだ。いたずら心が湧いたニコルさんは、カーター君の絵を写真にとって家族や親戚に送り、Facebookのグループページにも投稿して人々の反応を楽しむことにした。案の定、カーター君の絵は多くの人に笑いをもたらしたようで次のような声が届いた。

「はは(笑)この絵はどこのテレビチャンネルを見て描いたんだい?」
「重量挙げ選手かな? 筋肉隆々の大男の腕を描いたんじゃない。」
「クロワッサンを食べてる人かな?」

しかしニコルさんが投稿したカーター君の絵は、のちにFacebookの運営側に「非常に成人向けである」という理由によって削除されてしまった。純粋にオリンピックで感動したシーンを描いたカーター君の絵は、Facebook側から“卑猥なもの”として見なされてしまったようだ。

それでもニコルさんは憤慨することもなく「(投稿に)寄せられたコメントに目を通すのは本当に楽しかったんです。みんな最高でとてもユニークな人たちばかりでした」と楽しそうに話している。

画像は『The Sun US 2021年8月12日付「DOODLE DITCHED Boy’s innocent Olympic drawing removed from Facebook for being X-RATED」(Credit: Triangle News)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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