何かと反目し合うことが多い日中韓だが、中国では「日中韓がもし手を組んだら何が起きるか」という話題で盛り上がっているようだ。中国メディアの網易は14日、「日中韓が手を組んだらどうなるか」と題する記事を掲載した。

 記事はまず、「西洋諸国は共通する文化を基盤に手を組み、世界を統治してきた」とし、この理論からすれば東洋諸国も手を組めば世界に影響力を与えることが可能だ、と持論を展開している。例えば日中韓が手を組むのは、中国人からするとあり得る話らしく、「昔は中国が主導権を握って1000年以上陣営を作っていたからだ」と主張した。むしろ、西洋に邪魔される200年前まで、中国を中心にアジアはまとまっていたと主張している。

 では、「もし日中韓が手を組んだら」どうなるのだろうか。記事は、面積、経済力、技術力、軍事力の各方面で圧倒的な影響力を持てると主張している。面積と経済力では米国に匹敵する規模となると分析し、科学技術では、日中韓の実力からすると「すぐに西洋を圧倒することができ」、米国を超えることできるとした。

 最後に軍事力では、中国の人口・軍装備に日本の軍事科学技術を取り込めば、日中韓の実力は米国に次ぐ世界2位になるとした。世界の軍事力ランキングは、米国、ロシア、中国、インド、日本の順と言われているので、ロシアを追い抜き米国に近づけるという考えのようだ。

 記事は最後に、日中韓が昔のように中国主導のもと1つになれば、世界に影響力を持てると締めくくっている。結局、この話題を好む中国人は、日韓の強さを利用して米国に対抗したいだけなのだろう。あまりに非現実的で中国に都合の良すぎる話ではあるが、それが中国人の感覚と言えそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

不可能じゃないはずだ! 日中韓が手を組んだら何が起きるのか=中国報道