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生活保護の人たちに食わせる金があるんだったら猫を救ってほしいと僕は思うんで。生活保護の人が生きてても僕は別に得しないけどさ、猫はさ生きてれば僕得なんで」

こう語ったのは、メンタリストDaiGo(34)だ。彼は8月7日、YouTubeにアップした動画で冒頭のようにコメント。続けて「自分にとって必要のない命は、僕にとって軽いんで。だからホームレスの命はどうでもいい」とも語っていた。※動画は現在削除済み

すると「生活保護受給者やホームレスへの人命軽視発言だ」として批判が殺到。『スポニチアネックス』によると、DaiGoはのちに動画で「個人の感想に間違いもクソもない。謝ることでもない」と説明。しかし13日には一転し、生配信で「確かにあの言い方はよくなかった。無知が招いた失態」と謝罪した。

いっぽう14日には、生活困窮者支援団体が彼の発言について「優生思想そのもの」とする声明を発表。「YouTubeチャンネル登録者数が250万人にも及ぶ『インフルエンサー』であるDaiGo氏による今般の発言は、ホームレス状態の人に対する実態をみない偏見をさらに助長し、排除を誘導するもの」とも断じている。

■「バカじゃないのかな」「弱ぇなぁって思うんですよ」

そんななか、DaiGoの過去の発言が再び注目を集めている。今年6月5日に行ったライブ配信で彼はLGBTQに言及し、こう話している。

「僕そもそもね、性別に偏見ないんですよ。なんでかっていうと、性別で相手を見たことがないから」
「人間なんてさ、全部違うんですよ」
「『俺たちセクシャルマイノリティだから』みたいな風に集まる人いるんですけど、バカじゃないのかなって思うんですよ」

そして彼は「バカ」と思う理由について、こう説明する。

「多様性を認めろっていうんだったら全員が違うことを理解すべきで、人は決して素でわかり合うことはできない」
「だからこそ、お互いに許し合うことが大事で、お互い違うってことを理解しなくちゃいけないんですよ」
「皆違うのになんかレッテル貼って、なんか俺たち一緒だねみたいにやるんですよ。弱ぇなぁって思うんですよ」

DaiGoは「LGBTQを理由にして集まるのはバカ」などと一蹴する。しかし、その認識は適切だろうか?

LGBTQの中には、差別された経験や生活の不安から安息する場所を求めている人たちがいます。その“安らげる場所”としての役割を、セクシュアリティを通してできた関係性やコミュニティが果たしているといえます。

また日本では同性婚が認められていません。ですが、結束することで『ここにいる』と自分たちの存在を伝えることや、より良い生活を送れるよう声を上げることもできます。それぞれの暮らしのために集うのであり、それを『バカだ』などと揶揄するのは理解に苦しみます」(全国紙記者)