チャンピオンズリーグ(CL)の予選プレーオフ1stレグの3試合が18日に行われた。

3回戦スパルタク・モスクワ(ロシア)、ミッティラン(デンマーク)と難敵を退けたベンフィカ(ポルトガル)と、PSV(オランダ)によるCLグループステージを懸けた第1ラウンド。

ホームのベンフィカはオタメンディやグリマルド、ヴァイグル、ラファシウバに加え、今夏の新戦力ヤレムチュクがスタメンを飾った。一方、アウェイのPSVはMF堂安律がメンバーを外れたものの、ゲッツェやファン・ヒンケル、ギャクポ、マドゥエケといった主力を揃って起用してきた。

立ち上がりからプレーオフ特有の緊迫感が漂う中、ホームのベンフィカが先手を奪う。10分、丁寧なビルドアップからボックス手前左でピッツィが一度潰されるも、こぼれ球を引き取ったヤレムチュクがすかさずスルーパスを狙うと、ゴール前に抜け出したラファシウバが冷静にゴール右隅へシュートを流し込んだ。

ファーストチャンスをモノにされてビハインドを負ったPSVはすぐさま反撃を開始。守備時に[5-4-1]の堅固なブロックを敷く相手に対して、高精度の左足を持つ左サイドバックのマックスの攻撃参加、右ウイングのマドゥエケの個の打開力を生かして攻略を図るが、なかなか相手のバランスを崩すことができない。28分には相手の背後を取ったザハビがボックス内に持ち込んでゴールネットを揺らすが、これはわずかにオフサイドラインを越えていたとの判定でゴールは認められず。

守備では集中した対応を継続するものの、先制以降はなかなかチャンスを作れないベンフィカだったが、前半終了間際の連続攻撃からゴールをこじ開ける。

まずは41分、ボックス手前まで攻撃参加を見せたヴェリッシモが強烈なミドルシュートを枠の右隅に飛ばす。これはGKドロンネルのビッグセーブに阻まれるが、このプレーで得た右CKの流れからオタメンディが競り勝ってゴール前での混戦を生むと、最後はヴァイグルが冷静に左足のシュートを蹴り込んだ。

ベンフィカの2点リードで折り返した試合。後半の入りはオープンな展開となった中、PSVが早い時間帯に1点を返す。51分、カウンターから相手陣内中央右をドリブルで持ち上がったギャクポがカットインから右足を振る。これが中央を固めていたDFにディフレクトしてコースが変わりゴール右下隅の完璧なコースに決まった。

このゴールによってPSVに勢いが出始め、ベンフィカは前半の余裕の展開から一転して予期せぬ形で押し込まれる苦しい展開を強いられる。それでも、ホームサポーターの後押しを受け、粘りの守備で相手の攻撃をうまく吸収していく。

その後、試合はやや膠着状態に陥った中、両ベンチは積極的に交代カードを切っていき、選手交代で流れに変化を加えようと腐心する。

だが、この交代策も劇的に試合展開を変えるまでには至らず。互いに2ndレグを意識してリスクを冒さなかったこともあり、やや尻すぼみな形で試合はこのままタイムアップ。ホームのベンフィカが2-1で先勝も、敗れたPSVも逆転の可能性を残して初戦を終えることになった。

また、同日行われたマルメ(スウェーデン)vsルドゴレツ(ブルガリア)は、ホームのマルメが前半の26分にビルマンチェビッチ、後半序盤の61分にベルゲットと良い時間帯にゴールを重ねると、持ち味の堅守で相手の反撃を凌ぎ切って2-0のスコアで先勝した。

同じくヤング・ボーイズ(スイス)vsフェレンツヴァーロシュ(ハンガリー)は、ホームのヤング・ボーイズが3-2で先勝した。

1-1のスコアで迎えた前半の25分にホームチームのヘフティがPK献上と共に一発退場となる。だが、フェレンツヴァーロシュのキッカーのウズニのPK失敗によってビハインドを免れたヤング・ボーイズは、逆に40分にシエロ、後半の65分にはウリセス・ガルシアのゴールで2点差を付ける。

その後、10人相手の敗戦は許されないフェレンツヴァーロシュが猛攻に打って出て82分にはボリのゴールで1点を返したものの、3点目を奪うことはできず。試合はこのままタイムアップ。10人のヤング・ボーイズがホームで先勝に成功した。

なお、2ndレグは24日、25日に開催される。

◆CLプレーオフ1stレグ

▽8/18(水)
ベンフィカ 2-1 PSV
マルメ 2-0 ルドゴレツ
ヤング・ボーイズ 3-2 フェレンツヴァーロシュ

▽8/17(火)
モナコ 0-1 シャフタール
シェリフ 3-0 ディナモ・ザグレブ
ザルツブルク 2-1 ブレンビー

堂安律が所属するPSVvsベンフィカなど、本選出場をかけたチャンピオンズリーグプレーオフを放送!
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