「足がだるくて立っているのが辛い」「水を飲みすぎているわけではないのに、むくみがひどい」「明け方よく足がつる」なんてことはありませんか?自分の足をよく見てみてください。もし、謎のぼこぼこができていたり、青い血管がウネウネしていたら…それは「下肢静脈瘤」かも!?

【画像】簡単なセルフチェック方法を図解で説明!

今回は、血管の病気に詳しい医師・広川雅之氏の著書『血管の名医が教える 下肢静脈瘤の治し方』(毎日が発見)より、簡単な「下肢静脈瘤」のセルフチェック方法を紹介!

■「下肢静脈瘤」ってどんな病気?

【広川氏】「下肢静脈瘤」は命に関わることはない良性の血管の病気で、軽症も含めると日本人の50歳以上の6割が発症しています。むくみや重だるさ、足のつり、痛み、かゆみ、足のほてりを感じるなど、さまざまな症状があります。

通常、心臓から押し出された血液は体じゅうをめぐって、最後に心臓に戻ります。その際、足の血管である静脈を通って心臓に戻る時は重力に逆らって下から上に行く必要があるため、重力にしたがって血液が逆流してしまわないように逆流を防ぐ弁があるんです。「下肢静脈瘤」は、いろいろな原因によってその弁が壊れてしまったことで、血液が足の静脈にたまってしまい、その結果静脈が太くなってウネウネと曲がりくねったり、ボコボコとコブのようにふくれたりする病気です。

長時間立ち仕事をする人や、運動不足の人は静脈の流れが悪くなって「下肢静脈瘤」になるリスクが高くなります。放置してしまうと、重症化につながってしまうため注意が必要です。

重症化すると、皮膚に炎症が起きてかゆみや痛みがでることや、潰瘍ができてしまうケースがあり、出血する場合もあるので日常生活に支障が出てしまいます。ですが、軽症から中等症まではセルフケアで症状が改善することが多いです。セルフケアをしても全く改善が見られない、という場合は一度受診することをおすすめします。

■あなたは大丈夫?セルフチェックしてみよう!

自分の足をまじまじと見る機会ってあんまりないですよね?そのため気づかないうちに発症して症状が悪化してしまっていた…なんてケースもあるのです。そこで、まずはおうちで簡単にできるセルフチェック方法を紹介します。

まず、姿見や手鏡を準備して、短パンなど足が見えるボトムに着替え、1~2分立ってください。

その後、立った姿勢のまま、足の付け根から順番に鏡を見ながら「血管が浮き出たり、ボコボコしていないか」、「血管が赤く透けて見えていないか」をチェックしていきます。

チェックポイントは5カ所です。

【1】お尻側の足の付け根

【2】太ももの裏側、内側

【3】ひざの裏側

【4】ふくらはぎ全体

【5】くるぶしの内側

こちらをチェックして、症状がなければまずは一安心。少しでも「え、もしかして…?」と思った場合は、ぜひセルフケアを試してみてください。

あなたの足には謎のボコボコはない?/※写真はイメージ