『彼女はキレイだった』(関西テレビ/フジテレビ 火曜よる9時)の第6話が放送された。「雨ハグ、たまらん」「破壊力半端ない」「キュンキュンした」と宗介(中島健人)と愛(小芝風花)のハグに反響がある中、「樋口くん、なんでこんなに報われないん???」「樋口くん、切なすぎる」など“樋口派”からの投稿も多かった。


以下第6話ネタバレあり(記事最後、次週あらすじ掲載)

前回、ラストでもわもわヘアーから一新、愛はストレートヘアーでめっちゃ可愛くなった。冒頭で親友の梨沙(佐久間由衣)に「協力してほしいことがあるの。私、変わりたい!ちゃんとモストの一員になるために」と言って、イメチェンを図った愛。編集部に復帰した愛の凛とした表情は、別人に見えるほど。まさに名女優っぷりを見せつけた小芝は、これまで元気いっぱいな演技で残念女子の愛を演じていた。本当のことを言えない愛の切なさや、それでも前向きに一生懸命頑張る愛の姿を演じた小芝はSNSでも好感度抜群である。


彼女の豹変した姿に一番びっくりしたのが、宗介(中島健人)かもしれない。いや、愛の可愛さに戸惑っているようにも見える。しかも愛を呼び出し、愛の目をじっと見つめながら、ちょっと微笑んで「おかえり」とささやく宗介。少し前まで、愛のことを見ることもなく返答していた宗介からは考えられない。もう、これ完全に恋をしている男の目だろ! と言いたい。愛の変身した姿を見て驚きながらも「あのぐるぐる髪が可愛かったのになぁ」とぼそりとつぶやく樋口(赤楚衛二)も見逃せない。そして、とびきりの笑顔で「がんばれ」と、そっとつぶやく樋口。もう宗介と樋口、どっちを応援すればいいのか分からない!


モスト編集部では愛が企画した童話企画が進行中。樋口に勧められてインタビュー原稿を担当した愛だが、宗介からはダメ出しの嵐。宗介が自ら原稿をチェックすると言い出したとき、樋口は不満顔で何か言いたそうにしているし、宗介は宗介で愛が、直した原稿をうれしそうに赤字を入れてるし。2人とも愛が好きでたまらない様子。まぁ、宗介が自分の気持ちに気づいているかどうかは別として。やっとのことで原稿にOKをもらった愛。すると宗介は「これ、みなさんでどうぞ」と編集部の全員に有名な店のケーキを差し入れ。もちろん、頑張った愛のためにご褒美として買ってきたのだろう。しかし、外出の用事がある愛から「後でいただきます」と言われ、がっかりする宗介が可愛い。一方、樋口は夜から雨が降る予報を見て外出しようとした愛に傘を渡す。う~ん、この気づかいは、さすが樋口クンというところ。すると「髪、雨に濡れるとふくらんじゃうんですよ。だから昔っから雨が苦手で」という愛。この何気ないやりとりに、宗介は小学生時代の愛も雨が苦手だったことを思い出す。もしかして、いやまさか、そんなはずはない。“佐藤愛”が、愛だなんて…。そう思っていそうな宗介の表情である。


ところかわって梨沙の職場。たまたま外に出たところを昔の男にからまれていたところに宗介は遭遇し、声をかける。「手、放して」という宗介に「ヒーロー気取りかなんか知らないけど、俺らのことに口出しすなよ」という男の手をつかみ「いいから離せって!!」と引き離す。

「彼女のことが好きなんだったら、たとえ自分の思い通りにいかなかったとしても、彼女を傷つけるな!」。もともと宗介に惹かれていたのに、こんなことされたらますます好きになってしまっても仕方ない。同時に宗介の言葉が、自分をも苦しめる。梨沙には『宗介のことが好きなんだったら、たとえ自分の思い通りにならかったとしても、彼を傷つけるな!』。そう聞こえたに違いない。さらに宗介から「僕とはただの友だちだって、彼にはちゃんと言ってあげたほうがいい。好きな人に誤解されるのって、すごく悲しいことだから」と言われてしまう。宗介から“友だち”認定されたのだ。切なすぎるよ。


2人で公園にきた宗介は梨沙とブランコに乗りながら、昔のことを思い出す。愛はブランコが好きだったこと、いつも愛に救われていたこと。だけど「ねぇ、宗介。昔の話はもうやめない? 今の話をしようよ。ここにいるのは昔の佐藤愛じゃなくて、今の私なんだよ」と言うも「昔も今も同じでしょ。君は佐藤愛なんだから」。宗介からそういわれたら、梨沙もうなずくしかない。宗介の言葉がどんどん梨沙の胸に突き刺さる中、宗介が「最近、雨が多いけど大丈夫? 雨、苦手でしょ」と聞くと「ううん、雨は割りと好きだよ」と言われる。あれ? と一瞬面食らう宗介。


そして宗介から編集部に同姓同名の佐藤愛がいて「彼女も天パーらしくて、雨に濡れると髪の毛がふくらんじゃうんだって。そういえば、昔の君もそうだったよね」と。梨沙にとって、当然のことながら良く知っている親友の愛ことだ。「結構いるよ、そういう人」と、ゴマかす梨沙。気づいているのだ、宗介が大事なのは、昔の愛だってことを。それでも止められない宗介の好きだという梨沙の気持ちが痛いほど伝わってくる。


そのころ、愛が編集部に戻るきっかけを作ったのが宗介だと聞き「結局、副編集長なのね」という樋口。いきなり本気モードの樋口を見て「樋口さん、どうしたんですか?」と聞く愛に「ただのヤキモチ」と。キラキラ変身したときも「やっぱり変ですか?」という愛に「いや、可愛いけど」と即答したり、樋口の好きな気持ちがこぼれまくり。「もっと、ジャクソンの中に俺がいればいいのに」。もう完全に愛のことが好きだって言っている。


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でも「あ、またからかってるんですね?」と言う愛に「さぁ、どうでしょう?」と、とぼける樋口。愛だって、もう気づいているんじゃないかなぁ、いや、樋口の思いに気づいていて、知らないフリをしているのかもしれない。…そう、勘ぐってしまう。これだけ樋口の優しさを見せつけられてるんだから、愛だって本当はわかっているはずだ。


そんな中、愛が信号を前にして「よし、出発!」と渡っていくところを見てしまった宗介。小学生のときの“佐藤愛”も同じように信号を渡っていた。昔の愛と同じく、愛は雨が苦手だった。もしかしたら愛が、本当の“佐藤愛”なんじゃないか? どんどんと宗介の中で疑念がふくらんでいく。そして自分の中で愛がどんどん大きな存在になっていくことに宗介も感じていることだろう。そんな宗介を呼び出した梨沙はパズルのピースを渡す。愛が大事にしていたパズルのピースだ。もう、自らいばらの道に進んでいく梨沙が見てられない。「宗介が大切にしてくれている昔の思い出は、私にとっても大切なものなの。私の初恋は宗介だよ」って、そこまで言っちゃうの!?


まもなく愛の行ったホテルに火災が発生し、それを知った樋口はホテルへ直行。宗介も愛のいるホテルが火災になり、巻き込まれている可能性があると知る。梨沙から引き留められるが「ホント、ごめん」と謝り、愛のもとへ向かう宗介。雨の中、必死に愛を探す宗介は、無事な愛を見つけると思わず抱きしめる。

雨の日の事故はトラウマで母の死んだ状況が蘇るはずなのに。だが、「気づかなかった。雨に気づかなかった。事故が怖くなかった」。それだけ愛のことが心配だったのだ。「それどころじゃなくて。夢中で…ホントに大丈夫なんだよな?」「はい」「良かった」。宗介も、はっきりと気付いたことだろう。愛のことが好きなんだと。同時に愛も気づく。「言い訳ばっかりして、いつも先送りにして。パズルを未完成のままにしていたのは私だった。もう逃げたくない。本当の心はずっと昔から変わってなんかなかった。昔の私も今の私も、ただ宗介のことが好きなんだ」。そう自分に語り掛け、家まで送ってもらった宗介を追いかける愛。しかし、宗介のマンションの前で宗介を待っていた梨沙を目撃してしまう。こんないいところで終わるなぁ~! ずぶぬれで宗介と愛が抱き合っているところを樋口は見てしまうし、この先、どうなるんじゃ。早く続きを見せてくれ~!


文:今泉


第7話あらすじ

昔も今も、宗介(中島健人)が好き――。自分の気持ちに気づいた愛(小芝風花)は、すべてを打ち明けようと宗介の元へ急ぐが、そこには梨沙(佐久間由衣)の姿が。物陰から2人の様子を見ていた愛は、梨沙がいまだに愛のフリを続け、ひそかに宗介と会っていたことを知りショックを受けるが、それでも梨沙を問いただすことはできない。



【画像】第7話カットをもっと見る(全23枚)


一方の宗介は、愛を思う気持ちが日に日に強くなり、その思いを伝えようとする。しかし愛は、思わず宗介を避けてしまう。そんな2人の様子を見た樋口(赤楚衛二)は、もはや自分の恋が実ることはないのだと、ある決意をするが…。


数日後、宗介は編集長とともに、レストランチェーンの役員と会食を楽しんでいた。その席で、手渡された広報誌に目を通していた宗介は、あるページに見覚えのある顔を見つけ、顔色を変える。


編集部では、部員たちが体調を崩した樋口のことを心配していた。愛がホテルで火災に巻き込まれた日、樋口もまた、雨が降りしきるなか愛を心配して駆けつけ、ずぶぬれになり風邪を引いていたのだ。そのことを初めて知った愛は…。


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『彼女はキレイだった』

毎週火曜夜9時(カンテレ・フジ系全国ネット)

【出演】中島健人 小芝風花 赤楚衛二 佐久間由衣

髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.) 宇垣美里 寒川綾奈 村瀬紗英 山田桃子

/ LiLiCo 木村祐一 菅原大吉 / 本多力 片瀬那奈

【原作】「彼女はキレイだった」ⒸMBC /脚本 チョ・ソンヒ

【脚本】清水友佳子、三浦希紗

【音楽】橋本由香利

【主題歌】Sexy Zone「夏のハイドレンジア」(Top J Records)

【オープニング曲】Awesome City Club「夏の午後はコバルト」(cutting edge

【制作】カンテレ、共同テレビ 




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