SNSの発展にともない、被害が増えているネットでの誹謗中傷。
深刻な社会問題の1つであり、さまざまな対策がなされているものの、誹謗中傷の被害に苦しむ人は後を絶ちません。
歌手の、ちゃんみなさんも、デビュー当時に誹謗中傷を受けた1人。
2021年8月21日放送のバラエティ番組『MUSIC BLOOD』(日本テレビ系)に出演したちゃんみなさんは、過去に受けた容姿に対する誹謗中傷や葛藤を告白しました。
同日の放送で、俳優の田中圭さんに代わりMCを務めた日本テレビの藤井貴彦アナウンサーは、ちゃんみなさんの告白を受け、誹謗中傷に関する持論を展開。その内容が反響を呼んでいます。
藤井貴彦アナ、誹謗中傷に「フォントにだまされるな」
「悲しい言葉を投げつけている人の立場に、1回だけなってみるといいですよ」と切り出した、藤井アナ。
「悲しい言葉をいわれた側がどう思うか」という内容はよく聞きますが、藤井アナはその逆を勧めます。
MUSIC BLOOD ーより引用そうすると、うらやましかったり、「この人になってみたい」って思っている…自分と、たぶんその人を比較しているんですよね。
相手を下げることでしか、自分の存在が保てない時って、あると思うんです。それがもしかすると、すごく手軽につぶやけるSNSだったりするんですよね。
SNSで誹謗中傷をする人の心には、嫉妬や妬みといった感情もあるでしょう。相手に対する憧れや羨みの気持ちが、誹謗中傷というねじれた形で現れるのかもしれません。
そして、誹謗中傷が主にSNSで行われているからこそ、藤井アナはこんな注意喚起もします。
MUSIC BLOOD ーより引用(SNSは)文字が美しく出るじゃないですか、手書きじゃないから。どんなに嫌な言葉でも汚い言葉でも、美しく見えちゃんですよ。すごく正論に見えちゃう。
だから「フォントに、だまされちゃいけない」って、私は周りの人にいってるんですけど。
言葉が持つ影響力は、私たちが考えているよりも強いものです。
そして、整った文字でつづられていると、空っぽな内容でも、また、ネガティブなものであっても、あたかも正しい言葉のように見えてしまうという藤井アナ。
だからこそ、藤井アナはSNS上の誹謗中傷に対して「フォントに、だまされないように」と語ります。
藤井アナの言葉は反響を呼び、視聴者からは共感の声も。
・藤井アナの「フォントに、だまされるな」って、深いな。
・本当のその通りだと思った。
・藤井アナの言葉が、すごく刺さった…。
もちろん、誹謗中傷がなくなることが一番です。しかし、もしも誹謗中傷の被害にあってしまった場合は、藤井アナの言葉を思い出してみるといいかもしれません。
「だまされない」という強い意志も、誹謗中傷に打ち勝つ武器になるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]
- 出典
- MUSIC BLOOD
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