ゾンビアイドル達の復讐は、大成功の裡に幕を下ろした。

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2021年4月から6月にかけて放送されたTVアニメ「ゾンビランドサガ リベンジ」は、2018年10月から12月にかけて放送され、大きな話題を呼んだ前作「ゾンビランドサガ」の続篇として、華々しく放送された。

さまざまな時代を生きた少女たちがゾンビとして現代によみがえり、衰退の一途をたどる佐賀県を救うべくアイドルになる……なんて、ぶっ飛んだ設定ながら、笑いあり涙ありのエモーショナルな作風に日本中は佐賀に注目。第2期「ゾンビランドサガ リベンジ」も、放送前の期待をはるかに上回る、時には斜め上をいく内容で大きな話題を呼んだ。

 

そして、大きな感動と動揺をもたらした最終回の放送からはや1か月。「ゾンビランドサガ」の中心人物たる境宗久監督、大塚学さん(MAPPA代表取締役)、竹中信広さん(サイゲームズ アニメ事業部)の3名に集まっていただき、改めて「ゾンビランドサガ リベンジ」を振り返っていただいた。

  

「作る上で一番意識していたことは、無理ですと言わないこと」(境)

  

ーー「ゾンビランドサガ リベンジ」の放送を終えた、今の気持ちをお願いします。

 

竹中 疲れました……(笑)。やり切った感というか、いろいろ考えることはあるのですが、出し切ったなと。

 

大塚 似たような感想になるのですが、しんどかったですね(笑)。

 

 僕は正直、ホッとしました。やり切った感は確かにあるんですけど、シナリオの段階から細々と詰めていったところをひとつひとつていねいに、12本分しっかり映像にできたので、充実感はあります。

 

ーー放送時、ファンの反応は見ていましたか?

 

竹中 要所要所で見ていましたが、正直第1期ほどは見ていませんでした。その中でも反応が気になったのは、なんと言っても第1話です。ここを抜ければ、第8~9話の「佐賀事変」くらいまでは心配はしていませんでした。

 

大塚 オリジナルアニメ第2期の第1話ってすごく難しいんですよね。でもみんな最後まで粘り強く、現場や宣伝の人たちも最後まで戦ってくれていたので、いい評価はもらえたのかなと思って、ホッとしています。でも、第1期より全然しんどかった……。

 

 

ーーそれがオリジナル作品の第2期の難しさなんでしょうね。

 

大塚 この作品の第1期って、失うものがない感じで始まっているんですよ。

 

竹中 期待されていないところからのスタートでしたから。

 

大塚 だから期待に応える、超える難しさってやはりあって、期待以上のものを作るためには自分たちの“安全な思考”というものをあえて選ばないようにしなければいけなかったというか……。でも、そうすると不安になるんですよね。

 

竹中 これは、受け入れられるのか?って。

 

大塚 想像して出てくるものって想像の範囲のものでしかないから、一生懸命作ったとしてもそんなに喜ばれないと思っているんですけど、じゃあ想像を超えたものを作れたとして、それが喜ばれるのかどうかは結果次第なので、それがやはりしんどかった。

 

ーー第1期第1話で、さくらがいきなりトラックにハネられてゾンビになるなんて展開、そう簡単に超えられないですしね。

 

大塚 あんな始まり方は第2期では絶対にできないですから。

 

 

ーー個人的には、第1話を観た時点で、オリジナル作品第2期のプレッシャーに勝ってくれたと思っていました。

 

竹中 僕らは第1話放送後もずっとプレッシャーを抱えていましたけどね(笑)。

 

大塚 エピソードの作りが12本通して考えられていて、そこから逆算して作られているものだから。

 

竹中 結局「リベンジ」の第1話って、第10話ありきで成立する作りになっているんですよね。だから第1話時点で「よくわからない」と思う人が少なからず出てきてしまう気はしていました。

 

大塚 でも後半に、いろいろな数字が伸びていったのを見ると、そこは自分たちの感覚を信じてよかったと思いました。

 

ーー第10話からは怒涛でしたからね。いろいろな謎が明らかになり、第12話でフランシュシュのライブが大成功する。ただ、そこからの大どんでん返しの謎の飛行物体だったわけですが、あのラストは最初から決まっていたのですか?

 

竹中 脚本作りの段階から入っていたんですけど、やるかどうかはギリギリまで悩んでいました(笑)。

 

大塚 しかも誰も答えが出なかった(笑)。わからないな、これって。

 

竹中 ダビング(映像に音声データ、劇伴、効果音を合わせる最終段階の作業のこと)をしたときに、入れてよかったとは思ったけど、そこまでは確信も持てていなかったです。

 

大塚 僕は放送後もよくわからなかったですけどね(笑)。きれいに終わらせることと次を感じさせる終わり方……どちらがよかったのかとか考えてしまって。

 

ーーいちファンとしては、次に何が待っているんだろうとワクワクしていますが。

 

大塚 そういう風に喜んでくれる、「次に何が来るんだ」と考えてくれる人がいたので、結果よかったという思いのほうが強いです。

 

 

ーー境監督は、このメンバーの中ではどういうポジションを取っているのですか?

 

 企画の立ち上がりでは、全体的な設定や世界観に対してアイデアを出したのですが、シナリオ会議の舵取り的なところはプロデューサーのお2人に任せる感じに第1期の途中くらいからなっていきました。よほど映像にした時や展開的に無理がある場合は意見を出しますが、それ以外は「その発想を映像にするにはどうしたらいいだろう」というのを、会議を聞きながらずっと考えている感じでした。

 

普通に考えたらものすごいカロリーになるようなことでも、それは無理だよとは言わない。それはこの作品を作るうえでいちばん意識していたことですね。まず、実現するにはどうすればいいかを考える。それこそ「リベンジ第1話の観客が乱闘をしている中でライブをするシーンとか、最初は無理かと思いましたけど、第1期のラストで、アルピノの舞台が崩落した中で、立ち上がってライブをするということができているから、やろうと思えば何でもやれるなって(笑)。

 

ゾンビだからこそ人のようなことをして、それをうまく描ければ面白くなると思った」(竹中)

  

ーーその話が出たところで第1話から振り返っていきたいと思います。第1話をどうするかという話の中で、いきなり新メンバー加入の回がくる可能性もあったそうですね?

 

竹中 第1期第1話のようなものをお客さんは期待するだろうと思ったんです。要するに驚きがあり、予想を裏切りつつも面白いという形をどう提示するか。それを何周も考える中で、新メンバー加入からやろうかという話もあったのですが、構成を練っていくときに「違うな」と。

 

大塚 それよりも“駅スタ”というワードと、“リベンジ”というテーマが見えてきたことが大きかったんです。新メンバー加入というのは、どちらかというと最初に「ゾンビランドサガ」を2クール構成で考えていたときの第13話だったんです。それで候補に上がっていただけで、第1期が12話で最終回を迎えて、落ち着いたところで第2期を考えたとき、お話の着地点を考えたうえで第1話を決めないといけないね、という話はしていました。

 

竹中 だから着地点は決めていて、最後は駅スタを埋めよう!みたいな感じだったんです。で、そこに至るのにどういうお話を作っていったらいいのか、みたいなところでした。

 

大塚 第1期のアルピノライブと同じことをしてもお客さんは喜ばないと思うので、あれからどう更新させるのかは、すごく考えていましたね。

 

 

ーー確かに、最初はガラガラだったスタジアムが埋まれば、「ゾンビランドサガ リベンジ」というタイトルの回収にもなりますよね。

 

竹中 優勝したかと思ったら、続篇になって落ちぶれているパターンですね(笑)。やはり、フランシュシュ自体が逆境でこそ輝くグループだと思っているので。

 

大塚 あとは「アイドルって何だろう」ということはたくさん考えました。3.11の直後に、女子サッカーワールドカップで優勝したんです。アメリカとの決勝の終了間際に澤穂希選手がゴールを決めて同点にして、PK戦の末に優勝したんですけど、ああいう存在もアイドルと言えるのではないかと話していたんです。その辺の話が発展してこのキービジュアルに辿り着きました。

 

 

竹中 スタジアムでゴールを決めたあとの感じでお願いします、という発注なんです。

 

大塚 社員を集めて、ゴールを決めて取り囲む参考写真を撮って(キャラクターデザインの)深川可純さんに送るという。「楽しそうですね」って感想が届きましたけど(笑)。

 

ーーカッコいいキービジュアルだと思っていましたけど、澤選手だったんですね(笑)。みんなに希望を与えてくれる存在という意味での“アイドル”という意味があったとは……。

 

竹中 暗いときに、すごく明るいニュースを届けてくれるというか。

 

大塚 ああいう存在を、創作で描けるといいな、ということですね。

 

ーーフランシュシュは、最後にそういう存在になっていきましたからね。それと、フランシュシュアルバイトをしているというのは?

 

竹中 リベンジをするためにゾンビアルバイトをするのって面白いよねという話は出ていたんです。それなら小島食品工業株式会社でアルバイトをさせたいねって。社歌から始まったのは、満島ひかりさん主演のある映画の影響ですけど。

 

大塚 社歌から始まるのは面白いよねって。

 

竹中 あとは愛ちゃんが原付きで通っているのも面白いよねとか、そういう細かいネタを集めて出来ていったと思います。

 

 

ーーどんどん引きの絵になるところとかは、映画が始まったかのようなオープニングでしたよね。

 

大塚 邦画感はありましたよね(笑)。

 

ーー第2話「ぶっ壊れかけのレディSAGA」はラジオのお話でした。個人的には、ホワイト竜の登場シーンも面白かったですが。

 

大塚 あれは演出の石田さんがとてもこだわってくれたシーンです。ラジオはどうして出てきたんですっけ?

 

竹中 リベンジをするために何かを発信して広げていかなければいけないということで、何のメディアにしようかと考えたときに、ラジオがフランシュシュっぽいと思ったんです。そこで佐賀のリーダーになるというワードが出てきて。

 

ーーラジオは、のちのちにも生きてきますからね。それと、サキがホワイト竜に告白したことも意外な展開でした。

 

竹中 アイドルに恋愛のようなものをさせたいというのは僕が言ったんです。それを真剣に考えてくれた結果、サキだったら成立するかもしれないとなりました。ゾンビだからこそ人が当たり前にすることをして、それをうまく描くことができたら面白くなるのではないかと思ったので、チャレンジしたかったんです。アイドルだから恋愛要素は必要ないという意見ももちろん出たんですけど、かなわない恋だからいいのではないかと思って、あえて挑戦してみました。

 

大塚 第2期では内側より外側に、ゾンビというもののリアクションを描き始めていきたかったし、そこで涙を誘えればいいなと思ったんです。

 

竹中 しかもこのシーンは、スタッフの女子チームから「ぜひ入れたい」というひと押しがあって、最後まで残ったんですよ。結果、いい形で見せることができたと思っています。

 

 

ーーキャストも、サキの涙のシーンを語るたびに泣いていましたからね。それとサキの歌の口上が、ホワイト竜の言葉から来ているというのも面白い仕掛けでした。

 

大塚 めちゃくちゃ後付けでしたけどね(笑)。

 

竹中 ここは脚本の村越繁さんが説得力を増すために歌詞に絡めてくれたんです。それとホワイト竜の「風の強い日は嫌いか?」も新曲として作ったのですが、単純に白竜さんの歌に説得力がありましたね。

 

ーー名曲でした。白竜さんはオファーも快諾してくれたそうですね。

 

竹中 最初はホワイト竜も別の名前だったんですけど、キックオフムービーに出演いただいたとき、「出てくれますか?」と感触を確かめるために聞いてみたときに「アニメ、全然やりますよ」と言ってくれたので、そこからはずっとホワイト竜で勝手に脚本を進めていたんです(笑)。その後正式に持って行き、出演いただいたという流れでした。

 

 僕はオファーが本当にできるのか、出てくれるのかという思いがありながらシナリオを作っていましたけど(笑)、キャラクターとして強くしたかったので、出ていただけてよかったです。難しいと思ったのは、ぶっ飛んだキャラクターで、ちょっとふざけた見た目だけど、ソウルは熱いみたいなところをどう描くかだったんです。そこにサキをぶつけることで、魂が受け継がれていくみたいな感じにできればと思ったんですけど、キャラ自体がふざけていなければ、しっかり魂は見えるのだなと思いました。

 

 

ーー山田たえが、竜さんのマネをしているところがかわいかったです。

 

 それは演出の石田貴史さんが、シナリオになくてもネタを差し込んでくれていたんです。ああいうところでキャラクターがちゃんと出ますよね。

  

「スキャットも田中さんならきっと乗り越えてくれると期待はしていました」(大塚)

 

ーー第3話と第4話が純子と愛のお話でした。

 

大塚 お客さんも喜んでくれるかなと思いながら考えたエピソードでした。「リベンジ」から脚本で吉村清子さん(※「吉」の正しい表記は、「土」の下に「口」)が参加してくれているんですけど、一緒に考えていたら思っていたよりも体育会系の話になったんです(笑)。

 

竹中 吉村さんは途中参加でしたが、すごくキャラクターを理解してくれていて、セリフと行動をぴったりとハメてくれていたのですごくよかったです。

 

大塚 ここでは成長の描き方、みたいなところを結構議論しましたよね?

 

竹中 そうですね。リベンジに向けて各キャラクターが成長していかなければいけないところでの、純子と愛の成長って何だろう?みたいな。

 

 

ーー愛が先を進んでいて、もがきながらも純子がついていくような感じでしたよね。

 

大塚 でも結局、純子もすごいからね、となってしまうんです。

 

ーー確かに。純子はあとひと押しが足りないだけで、もともとすごいですからね。

 

大塚 だから、この2人は「成長」でもなかったんです。一度大きな成功をしているキャラクターなので。あとは、たえのドラムをやりたかった(笑)。

 

竹中 そして、エレキをぶち壊したかった。

 

 

ーー幸太郎の大切なギターを純子は叩きつけていましたけど、ラストの、ボンドで修理しようとしているところまで含めて爆笑でした。

 

大塚 あのへんは演出の佐藤威ががんばってやってくれていたんです。

 

ーーあれは幸太郎に怒られたんですかね?

 

大塚 それか落ち込む幸太郎を見て「間違えました?」と思ったのかもしれない。

 

竹中 前フリで、幸太郎が「ぶち壊せ!」って言い過ぎてて、これはこのあと何をするか、さすがにバレるだろうなと思いながら観ていました。

 

大塚 でも、その中でもバランスはすごく考えていたんです。人の大切な思い出のギターを壊した純子がネガティブに見えない形のバランスは絶対に取らなきゃねっていう話を真剣にして。

 

竹中 その結果、幸太郎が言っていたということにしたんですよね(笑)。

 

大塚 幸太郎が言ったことを純粋に実行したと見えるラインで収まるようにしようと。「ぶち壊せ!」と言って本当にぶち壊してしまい、「そうじゃない!」というツッコミを楽しく入れられるくらいにすることをすごく意識していました。

 

 

ーーわかりにくいこだわりですね(笑)。でも、このライブシーンはすごくカッコよかったです。

 

大塚 音楽を作ってくださっているSCOOP MUSICの佐藤宏次さんも同世代なので、「こういうバンド、好きだったよね」って会話をしていく中で生まれました。

 

ーー第5話はリリィの当番回でしたが、リリィの天才ぶりがわかるエピソードでしたね。

 

竹中 スキャットをやりたいというのだけが、最初にあったんです。

 

大塚 リリィの天才感ってどうしたら出るんだろうという課題がまずありました。早い段階でテレビに出演させることは決めていて、そこで何をするかのアイデアのひとつがスキャットだったんです。でも、スキャットの前フリもしていなかったので、脚本は難しかったです。

 

竹中 そうですね。何かを変えなきゃという状況になってスキャットにいくんだけど、その展開の飛び具合的に「何で?」というのはあったと思います。

 

 

ーー実際にやれと言われてもすぐにできるものではないスキャットをするというところで、天才感はすごく出ていましたよね。

 

竹中 そこはリリィ役の田中美海さんがすごくがんばって練習をしてくれて。「もっともっと」って僕らが言ったんですよ。天才感もそうですけど、人間ではできない領域みたいなものを出してほしくて。

 

大塚 田中さんのキャラクター性も意識していて、スキャットもきっと乗り越えてくれるんじゃないかという期待は持っていました。

 

竹中 その期待に本当に応えてくれて。

 

大塚 むしろあの人が天才だ!と思いました。

 

ーー田中さんは、リリィは天才だからがんばらなきゃという意識だったらしいですね。

 

竹中 イメージしていたものは、もう少しふざけたスキャットだったけど、実際に見てみたらすごすぎて、笑いとかではなくなって、すげー!ってなっていました(笑)。

 

 想像していた以上に難しかったらしく、しっかりレッスンもしてくれたんですよね。僕も最初は、もっとギャグ寄りのつもりだったんですけど、感動しました。

 

 

ーー個人的には、最後に表現者としての負けを認めて悔しがるライトをリリィが男子トイレで励ますところが、素晴らしいアイデアだと思いました。

 

大塚 それは脚本の吉村さんがやってくれたのかな。でもこれ、手を洗ってからグータッチしているのかな?って、気になっちゃった。

 

ーーライトくんは閉じこもっていただけですから大丈夫です(笑)。

 

竹中 でも最初の段階では、トイレの上から覗いているとかでしたよね(笑)? 

 

大塚 あははは(笑)。そうでしたね。

 

竹中 隣の個室から顔を出して「元気出しなよ~」って。さすがにそれはダメだろうということになりましたけど。

 

 

ーー第6話は、シリーズ初の山田たえのエピソードでした。

 

竹中 第7話以降で、借金問題を解決する場所がなかったので、ここで解決させなければいけないという思いはありました。

 

大塚 でも、スタートは日常回をやるということだったんです。

 

竹中 たえの日常を追うというのは、24話構成で企画を考えていたときからあったことで。

 

大塚 たえのおつかいネタだけは、もともとあったアイデアです。

 

竹中 それと借金問題解決をうまく結びつけようとした第6話でした。

 

大塚 大古場新太(CV.奈良徹)の客観的な視点を入れることで、いろいろ散らばっていた話が固まっていった流れだったと思います。

 

竹中 ダンスバトルとか、要素が多かったですからね。

 

大塚 あと竹中さんが、(実演しながら)「こういうダンスの動きをやりたい」と言っていたんだけど、「言葉では伝わらないから動画にして送って」と言ったのに送ってくれなくて、「腕をぶんぶん振り回す山田たえ」というト書きだけが残ったんです。絵コンテを描いた吉村愛さんがそれを見て、ブンブン手を振り回すたえを描いてきて、これはこれで面白いからもういいかなってなりました(笑)。

 

 

ーーコッコくんがいるステージに向かうときの山田たえのシーンですね(笑)。そんな理由が……。

 

竹中 ごめんなさい、伝わっていなくて……(笑)。

 

境 どこかのタイミングで、唐津ボートレースが出てきたんですよね?

 

竹中 借金返済をするにはギャンブルしかないだろう!と。

 

 それでタイトルが「ウォーキング・ベット SAGA」になった。あとはオールスター回でしたね。

 

竹中 そうですね。ほかのキャラクターを活躍させよう、みたいなところはありました。

 

ーーここで第1期からのキャラクターを出したことによって、第12話がより生きてくるんですよね。

 

大塚 そうですね。だから、コッコくんは出さなきゃと思っていました(笑)。

 

 

ーー個人的には、サキのおかげで万梨阿(CV.古賀葵)が更生していたところにほっこりしました。影響を与えているんですよね。

 

大塚 フランシュシュが影響を与えているところを、どこかで描けたらいいねという話をしていたんです。それをああいう形で描けたのがよかったです。次の楪 舞々(CV.花澤香菜)とかもそうなんですけど。


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ファンの期待に応え、超えるためにスタッフが選んだものとは──「ゾンビランドサガ リベンジ」完結記念!境 宗久監督×大塚 学(MAPPA)×竹中信広(Cygames)インタビュー!