山崎育三郎、尾上松也城田優によるユニット・IMY(アイマイ)のオリジナル作品「あいまい劇場 其の壱『あくと』」が、11月20日(土)~12月5日(日)に東京・EXシアター六本木にて公演となる。

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本舞台は、福原充則と城田が脚本を書き下ろし、全4話のオムニバスを展開。演出を成河、音楽監督を桑原まこが務める。今回、IMYの山崎、松也、城田にインタビューを行い、舞台に懸ける思いを聞いた。

――「あいまい劇場其の壱 あくと」を上演することとなったきっかけから教えてください

山崎:もともと6年前、2015年のミュージカルエリザベート」で共演したのがきっかけで、その後も地元の友達のようにプライベートで仲良くしていたんです。そんななか、僕自身はデビュー作品がオリジナルミュージカルだったことや、韓国初のミュージカル「サ・ビ・タ」に出演したことでオリジナルミュージカルへの憧れがあり、日本初の演劇ミュージカルを僕たちの世代で作りたいという思いを持っていました。

3人でそんな話になった時に、それぞれが思いを持っていることが分かって「いつかできたらいいね」なんて言っていたんです。その後、それぞれスケジュール的にもかなり忙しかったんですけれど、話し合いを重ねてようやく形になりました。

――今回、構成を4話のオムニバス形式にされた理由はありますか?

城田:我々の「カタチにとらわれない、カテゴライズされない曖昧な存在でありたい」という思いもありまして、ミュージカルや演劇、ショーのどれにも当てはまらないものができたら面白いなと考えていました。“4”という数字自体に大きな意味はないんですが、一つ一つの物語にはすごく大きな意味があって、結果的にはすべて繋がっている内容になっています。

――本舞台が始動するにあたり、改めて「この3人でよかった」と感じることはありますか?

松也:6年くらいずっとその話をしてきて…(ここで隣の城田が松也に耳打ちを始め、松也に何かを言わせており…)育はプリンスだし、優は優しいし、二人ともすごく素敵でとっても楽しいです!(笑)…言わされてます。

一同:笑い

松也:それは事実なんですけれど(笑)、方向性や演劇的なセンスなど色々と共感できる部分がたくさんあったので、「この3人でやろう」と自然となっていました。仲が良いからこそ不安も多いですし個性や感性もそれぞれ違うものがありますが、最終的な目標が同じだったり、どうしたいかを言葉にしなくても共有できるので、それはこの3人でなくては出来なかったことかなと思っています。

城田優「観劇への高い敷居をとっぱらって、若い世代にもエンターテイメントに触れてもらいたい」

――本舞台では、4話のうち1話の脚本を城田さんが手掛けられたとのことですが、挑戦して

みていかがでしたか?

城田:正直なところ、僕が脚本を書くのは最初のプランにはなかったので、長く温めてきた作品というわけではないんです。ただ、自分がやりたい、好きな方向性の脚本を書かせていただきました。小さい頃から、サスペンスやおどろおどろしい作品がとても好きだったので、楽しんで書かせていただきました。(キャストや演出陣の)反応について、正直ドキドキしていましたが、意外にも好評だったのでほっとしているところです。

――山崎さんと松也さんは、実際に城田さんの脚本を読まれていかがですか?

山崎:僕たちの新しい一面が出せるような内容になっています。(城田は)どの脚本家よりも僕たちのことをよく知っているので、僕と松也をイメージしながら書いてくれたのがすごく伝わりますし、普段の優からは想像できないような物語なので、観た方はびっくりされると思います。優は俳優ですが、ものづくりも素晴らしいので、尊敬しているし信頼しています。

松也:読んでから、感じたことを伝えて書き直してもらったりはしましたけれど、育も僕も「すごく面白いね」という感想でした。優に負担をかけてしまいましたが、最初から本当に優で良かったなと思いましたし、どの役を誰がやるのか想像力を膨らませられる内容になっています。

――今回の舞台で、“これだけは絶対に届けたい、伝えたい”思いがあればお聞かせください

山崎:今回成河くんが初めて演出をしたり、初舞台となる清水美依紗さんが出演してくださったり、4部作のオムニバスであったりと、初めてのことが盛りだくさんです。「舞台やミュージカルって、きっとこうだよね」という概念をとっぱらって面白いものを作って、観ていただいた方に「こんな新しいエンターテイメントがあるんだ」と、受け入れてもらえるものを目指しています。おもちゃ箱のように色々なものが飛び出してくるステージになっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。

松也:今回も今後も、既成概念にとらわれず新しいことを挑戦するつもりで取り組んでいきたいと思っていますし、キャスティングも含めたサプライズを毎回みせていければと考えています。

城田:本舞台では、18歳以下を対象とした1500円のチケットをご用意しました。これまでの観劇への高い敷居をとっぱらって、断念してきた若い世代にもエンターテイメントに触れてもらいたいです。

――今回、特典付きS席チケットでは「開場前IMY3人のステージ準備見学」という演出もありますよね

城田:僕たちがいつもどんな風に本番前の準備をしているのか、これまで見せたことがないので、プレシャスな時間を楽しんでいただける特別なシートを作りました。準備の時間に入れるのは、他ではなかなかやっていないので、新しい試みになっています。

山崎育三郎、尾上松也、城田優によるユニット・IMY(アイマイ)がインタビューに登場!