エンゼルスの大谷翔平投手(27)が日本時間27日、敵地・オリオールズ戦で「1番・DH」で先発出場し、第1打席で先頭打者ホームランとなる41号を放った。
昨日は投手として相手チームに先頭打者弾を許した大谷だったが、今度は自らのバットで「お返し」をしてみせた。
そして、この41号となったホームランで注目すべきなのが、打球の角度と滞空時間だ。
自己最高タイとなる角度45度で上がった打球は、普通ならばフライかと思うほど長い滞空時間を経てスタンドインした。ファンからも「あれが入るのか」「普通ならフライだぞ」という声も上がるほどだった。
球界関係者によると、今季の大谷は「あるメカニズム」を理解しているがゆえにホームランを量産できているという。
そのメカニズムというのが、「バレルゾーン」だ。
バレルゾーンとは、打球の速度と角度から、長打になりやすい範囲を計算したもので、この範囲内に入った打球は高確率で安打や長打になるとされている。
大谷は、この「バレル率」において25.9%という極めて高い数字を誇り、タティスjr.(パドレス、同21.4%)やジャッジ(ヤンキース、同20.2%)など名だたる強打者たちを抑えトップに立っているのだ。(いずれも2021年7月12日時点での数字)
この日打った41号の打球も、バレルゾーン内に値する角度45度、速度は約178/kmとなっており、一見フライのような打球でもスタンドまで運ぶことができたといえる。
これで再びホームラン王争いを繰り広げる2位のゲレロjr.(ブルージェイズ)に5本差とした大谷。第3打席では日米通じて初となる規定打席にも到達した。
今シーズンの大谷の躍進はどこまで続くのか。まだまだ目が離せない。
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
コメント