健康食として知られる納豆だけど、スーパーで簡単に手に入るスパイスを振りかけるだけで、さまざまな症状の改善が期待できる。
「インド料理でよく使われるクミンやターメリック、日本人に身近なしょうが、七味唐辛子、など、好みのスパイスを納豆に振りかけるのが『スパイス納豆』です。優れた効能を持つ納豆とスパイスを組み合わせることで、その効能がパワーアップするんですよ」
こう教えてくれたのは、薬剤師で国際中医師・国際中医美容師の大久保愛先生。漢方 カウンセラーとして年間2,000人の女性の悩みにこたえてきた実績を持つ。
「スパイスには抗酸化作用、抗糖化作用、抗炎症作用、抗菌作用などの働きが。納豆も抗酸化物質に加え、腸から老廃物の排出を促す食物繊維を含む発酵食品であり、相乗効果でデトックスになります」
そこで今回、大久保先生にさまざまな症状の改善が期待できる、手軽でおいしい「スパイス納豆」のレシピを紹介してもらった。
大粒やひきわりなど納豆の種類はさまざまだが、ここでは小粒50グラムを使用。スパイスは容器から3振りほどの量が目安だが、好みの量でOK。付属のタレや醤油、アマニ油やオリーブオイルなどを少量加えても。
【キムチ+ちりめんじゃこ】ダイエット効果
〈材料〉:キムチ…15グラム、ちりめんじゃこ…3つまみ
〈効能〉:キムチの乳酸菌と納豆の納豆菌の組み合わせはダイエット効果抜群。乳酸菌が増え、腸内環境の改善や脂肪燃焼作用のあるカプサイシンの働きを促進してくれる。骨ごと食べられるカルシウム豊富なちりめんじゃこで、骨や歯の増強、筋肉の働きを促進。
この一品だけで立派なおかずになる満足感のある組み合わせ。キムチの汁を納豆に混ぜると食べやすい。
■アンチエイジング効果的な「納豆+クミン+大葉」レシピ
【クミン+大葉】アンチエイジング効果
〈材料〉:クミン…容器から約3振り、大葉…2枚
〈効能〉:いわゆるカレーの香りが特徴的なクミンには、糖質の代謝を促進し疲労回復に役立つビタミンB1、皮膚や粘膜の機能維持に効果的なビタミンB2などが含まれる。抗酸化作用のある大葉をプラスして、アンチエイジング効果も。
パンチのある豆カレーのような味。納豆の甘味も引き立ち、食べ進めるとどんどんクセになっていく。そのままでは塩味が足りないため、納豆付属のタレや醤油を少し追加するとよい。
〈材料〉:ターメリック…容器から約3振り、レモン…1/8カット
〈効能〉:ターメリック(別名:ウコン)に含まれるクルクミンは強力な抗酸化作用と抗炎症効果が期待できる。アンチエイジング効果、肝機能改善、認知症予防、胃腸の調子を整えるなど多くの健康美容効果も。レモンのクエン酸でミネラル吸収の促進や代謝UP、疲労回復効果も。
ターメリックの薬膳感があるが、レモンの酸味で納豆臭さが軽減。あっさり、さっぱりしている。塩味が足りないため、納豆付属のタレや醤油を少し追加するとよい。
【七味唐辛子】ダイエット効果
〈材料〉:七味唐辛子…容器から約3振り
〈効能〉:唐辛子のほか、陳皮、けしの実、ごま、山椒、麻の実、大葉、青のり、しょうが、菜種など多くの食材が使われる七味唐辛子。ベースの唐辛子は発汗作用や脂肪燃焼効果のあるカプサイシン、疲労回復や風邪予防に効果的なビタミンC、抗酸化作用のあるβカロテンなどが豊富。
唐辛子の辛味が納豆のネバネバに包み込まれ、意外にもマイルドな味に。塩味が足りないため、納豆付属のタレや醤油を少し追加するとよい。
〈材料〉:黒こしょう…容器から約3振り、バルサミコ酢…小さじ1
〈効能〉:血行・血流UP、消化促進効果、ガス腹・便秘解消などの効果が期待できる黒こしょう。そこに、ぶどう由来のポリフェノールが黒酢の3倍も含まれるバルサミコ酢をプラス。強い抗酸化作用により、血栓や動脈硬化、高血圧、生活習慣病の予防効果も。
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