毎週土曜夜7:00より、BS12 トゥエルビにて放送中の「土曜洋画劇場」。8月28日(土)夜7:00からは、大リーグから日本のプロ野球チームに移籍した助っ人外国人選手と、日本人監督の対立と友情を描いたベースボールコメディーミスターベースボール」を放送する。

【写真を見る】座敷で食卓を囲む中、巨体を屈めて体育座りするジャック(トム・セレック)のキュートな姿も

フレッド・スケピシが監督を務めた本作は、米・メジャーリーグ(以下、MLB)のスター選手だったものの突然日本球界に移籍することとなったジャックエリオット(トム・セレック)が、日米の文化ギャップに戸惑う姿をコミカルに描いていく。

エリオットMLBの強豪、ニューヨーク・ヤンキース一塁手。かつてはワールドシリーズの最優秀選手に選ばれたこともあったが、成績不振や不祥事により若手との競争に敗れ、鬼監督・内山(高倉健)率いる中日ドラゴンズへトレードに出されてしまう。

単身名古屋にやってきたエリオットを待ち受けていたのは、MLBでは経験したことがない日本流の練習や、大きく異なる生活様式の数々。そんな中でも、謎の美女・ヒロ子(高梨亜矢)とのロマンスや宿敵・読売ジャイアンツとの戦いを通して、エリオットチームの一員になっていく。

助っ人外国人リアルを描いた意欲作! 大物選手のカメオ出演も

根性を重んじ、怒るとベンチの奥のドアを蹴る内山監督のモデルは、日本球界で名将と名高い星野仙一、広岡達朗の両監督とのこと。一方で、映画「ブラックレイン」同様高倉健が英語で話す貴重なシーンも度々登場。情熱とスマートさを持ち合わせた“健さん”ならではの監督像を見せている。

また、ロッテ、横浜大洋、ヤクルトなどで活躍したレオン・リーが本作のアドバイザーを務めていることもあり、ハリウッド映画ながらも日本野球の姿や“助っ人外国人”の置かれた立場などはリアリティー十分。レオンの他、亜仁丸レスリー、フランク・トーマスら、名選手のカメオ出演にも注目だ。

往年のプロ野球ファンにとっては、中日をはじめセ・リーグ各球団が当時実際に使用していたユニフォームが映し出されるのも魅力の一つ。熱かった90年代前半のセ・リーグの様子を思い出し、懐かしさがこみ上げてくることだろう。かつての中日の本拠地・ナゴヤ球場も実際に使われている。

本作がアメリカで公開されたのは、野茂英雄MLBで旋風を巻き起こす3年も前の1992年2021年の現在は大谷翔平二刀流で全米を熱狂させているが、約30年前のアメリカでは日本のプロ野球が“未知の世界”だったことがよく分かる。まだまだ遠かったMLBとの距離を感じられる貴重な作品だ。

1990年代の日本プロ野球の魅力が凝縮! 高倉健が鬼監督を演じた映画「ミスター・ベースボール」/(C)1992 Universal City Studios, Inc. All Rights Reserved.