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27日公開の映画『鳩の撃退法』の公開初日舞台挨拶が同日に都内劇場にて開催され、藤原竜也土屋太鳳風間俊介、豊川悦司、タカハタ秀太監督らが登壇した。富山ロケで培ったチームワークを駆使して挑戦した“だるま落とし”ならぬ“巨大鳩落とし”では、風間をめがけて打ち抜いた台が飛んでいく事態に。風間は「もう『風間の撃退法』にしていきましょ!」と開き直った。

同映画は、第157回直木賞受賞作『月の満ち欠け』などで知られる佐藤正午『鳩の撃退法』が原作。天才小説家・津田伸一役で主演する藤原竜也は「豪華なキャストでお客さんを一瞬にして小説の世界というか、映画の世界に引き込むようなおしゃれな映画を監督に撮ってもらいました。1回観ても2度観ても面白いと思います」と自信を見せると、土屋太鳳も「この作品は何度も何度も観た方がいいです。今回の作品は伏線でできているような作品なので、謎のミルフィーユが何層もあって、他の人の解釈を聞くと『ああ、そういう見方もあるんだ』って思うんで、是非SNSなどで交流して謎を解いていただけたら」と何度観ても面白い、伏線を張り巡らせた映画であること強調した。

これに風間俊介も「“物語”という言葉の根幹からひっくり返すような、皆さん経験したことがない体験をしていただけると思います」と同作の特異性に触れて「今回観ていただいて、数年後に観ていただいたらまた自分のなかで結末が変わっているかもしれない。是非是非たくさん観て楽しんでいただきたい」と藤原や土屋と同様に何度も観るとまた違う面白さのある映画だと口にした。

全編富山県で撮影された同作だが、藤原は「この場を借りて富山の方たちにも感謝しなければいけません。ありがとうございました」と礼を述べ、豊川悦司も「この映画のもう1つの主人公が冬の富山であります。今日はどうぞ涼んで帰ってください」と呼びかけた。その撮影期間中を振り返り、豊川は「ほとんど竜也くんは飲みに行ってましたね」と藤原の行動を暴露。2人で一緒に飲みに行くことはなかったものの「行くと必ず『ここは藤原さんの行きつけの店ですよ』、また違う店に行くと『昨日藤原さんいらっしゃいましたよ』。それが4、5軒ぐらい続いたんで多分全部の店に行ってたんだろうなと思いました」と笑った。藤原も「(富山中の店を)制覇しましたね」と身に覚えがあるようだ。

舞台挨拶では作品タイトルにからめて“だるま落とし”を模した“巨大鳩落とし”に挑戦した。富山で撮影中に培われたキャストたちのチームワークを駆使して鳩を撃退してほしいとMCからアナウンスされると、豊川は「毎晩飲んでただけだけどね」とここでも藤原にツッコミ。ステージにキャストの背よりも高い“巨大鳩落とし”が登場すると、風間が「『鳩の撃退法』ってこういうことではないんですよ!」と観客に念押しして笑いを誘ってから、“鳩落とし”がスタートした。

まず大きなハンマーを持った藤原竜也が下から二段目を打ち抜こうと素振りをすると、風間俊介は「僕に向かって飛んでくる」と怯えながら予想。いよいよ藤原が綺麗に台を打ち抜くと、やはり風間めがけて勢い良く飛んでいき、隣にいた土屋太鳳も「キャー」と叫び声をあげた。風間は瞬時に足をあげてよけたが、かろうじてアクリル板があったため風間には直接当たらなかったがアクリル板が大きく揺れた。風間は「もう完全に僕を狙っていたじゃないですか」とこぼす一方、藤原は「スッキリした。久々にやると楽しいですね」と爽快だったという。続く土屋も風間の方を向いて見事成功。風間は「もう『風間の撃退法』にしていきましょ!」とこれを楽しむ方向に舵を切り、その風間、豊川も成功させると、最後は再び藤原に出番が回り、全員成功して無事に鳩の撃退を成し遂げた。

舞台挨拶にはサプライズゲストとして主題歌・劇伴音楽を担当したKIRINJIの堀込高樹も登場。「主題歌はAwichというラッパーが参加してくれてそれがめちゃめちゃカッコいいです。是非とも聞いてください」と聞きどころをアピールした。

(TechinsightJapan編集部 関原りあん)

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