近所にふらりと遊びに行ける親しい友達がいるというのは心強いものだが、それは動物も一緒のようだ。イギリスのあるお宅に、ほぼ毎日のように姿を現す猫がSNSで話題となっている。猫のお目当ては大好きな犬で、「私と遊んで~」とガラス戸をノックすることもあるという。『Metro』などが伝えている。

英ケンブリッジシャー在住のサラ・ハントさん(Sarah Hunt、35)は、ジャックラッセル・テリアとイングリッシュ・スプリンガー・スパニエルのミックス犬でオスの“ベンジ(Benji、2)”を飼っている。

今から1年8か月前のこと、サラさんは当時生後4か月だったベンジを連れて初めての散歩に出かけると、近所に住んでいると思われるメスの黒猫が後を追ってきた。最初は少し距離を置いていた黒猫だったが、その後毎朝のようにサラさんの家にやって来て、一緒に散歩をするようになった。

サラさんは「街までは片道20分かかるのね。でもその黒猫は散歩中ずっと私たちについてくるのよ。そしてベンジを自宅の庭に放すようになると、今度はフェンスを越えてやってきて一緒に遊ぶようになったわ。庭を走り回って、身体を寄せ合うの。私はそれを見て初めて、黒猫が興味を持っているのはベンジだと分かったの」と当時を振り、このように続けた。

「日を追うごとに、2匹の絆が強くなるのを感じたわ。黒猫は毎朝うちにやってきて、ドアをノックするのよ。そうすればベンジが外に出てくるのを分かっているからね。庭に置いてある小さなプラスチックの箱の中でベンジを待っていることもあるわ。」

「そして2匹は一緒に体をストレッチするの。まるでヨガを日課としているようにね。黒猫が一日中うちの庭にいることもあるのよ。」

サラさんによると、黒猫は午後の散歩にも現れ、来ることができない日には夜にベンジを訪ねてくるそうで「2匹はもう離れられない関係なのよ」と笑う。

しかしながらサラさんは、「飼い主については全く見当がつかない」と明かし、このように述べている。

「黒猫は首輪をしているの。でもぼろぼろで名前を読み取ることができなくて。本当は飼い主に会って2匹の友情について伝えたいけど、実は黒猫の本当の名前も知らないのよ。だから私たちは“ブラック・キャット”と呼んでるわ。あの猫にぴったりだし、何よりもベンジがその名を聞くと耳を立て、猫を探し始めるのよ。」

「ブラック・キャットには時々餌やおやつをあげているけど、飼い主のことを考えて毎日ではないのよ。ただブラック・キャットが雪の中で寝ているのを見たという友人もいるし、もし野良猫だとしたら喜んで我が家に迎えるわ!」

なお2匹の様子を撮影した動画はTikTokやInstagramで拡散を続けており、サラさんは「こんなに多くの人に興味を持ってもらえるなんて思いもしなかったわ」と驚きを隠せない。今後、黒猫にチップが埋め込まれていないか確認するそうで、もし飼い主が現れない場合はベンジの隣に新しいベッドを用意する予定だという。

ちなみに昨年9月には、カナダの女性のもとに餌をあげて世話をしていた野良猫がポーチにやってきて、生まれたばかりの子ネコ6匹を1匹ずつお披露目し話題となった

画像は『Sazrah 2021年8月16日付TikTok「Reply to @iamazemoi Yes very!」、2021年8月13日付TikTok「Reply to @adlynch_ okay!」、2021年8月14日付TikTok「Reply to @9kiwijuice6 Yes!」、2021年8月25日付TikTok「Reply to @kehrehhnn」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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