俳優の小栗旬が主演を務める10月スタートの日曜劇場日本沈没-希望のひと-』(TBS系/毎週日曜21時)の追加キャストとして、風吹ジュン比嘉愛未宮崎美子の出演が発表された。

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 本作は、1973年刊行された小松左京のベストセラー小説『日本沈没』に大きくアレンジを加え、原作でも描かれていた「環境問題」を、今に照らし合わせて鮮明に描き出す。さらに、主人公を含め登場人物をオリジナルキャラクターにすることで、2023年の東京を舞台に、沈没という目に見えない危機が迫る中で「見いだしていく希望」をテーマに描いていく。撮影は今春終了している。

 今回発表されたのは、危機に直面し奮闘する登場人物たちのパーソナルな一面を見せてくれる「母」たちを演じる追加キャスト。

 小栗演じる主人公・天海啓示の母・天海佳恵(あまみ・よしえ)役には風吹ジュン。風吹がTBSドラマに出演するのは、2016年の日曜劇場『家族ノカタチ』で演じたヒロインの母親役以来となる。今作で演じる佳恵は、昔は栄えていたが今は寂しい漁港がある天海の故郷に一人で暮らしている。夫を亡くしてからは漁港の女性リーダーとして強く明るく生きてきた人物だ。

 風吹は「環境省の官僚・天海の動向、そして彼のルーツは?私が過ごした漁港や海の景色とそこに生きる人々の姿も皆さまに見ていただきたいです。頼もしく成長した息子を見上げる母親役を力強く演じました。このドラマが放つエネルギーが視聴する皆さまの希望になることを祈りながら…」とコメントしている。

 天海の妻・天海香織(あまみ・かおり)役には比嘉愛未。天海との一人娘・茜の持病を気にかけ娘を第一に考える母を演じる。夫である天海との関係は悪くはないが、仕事にまい進し家庭を顧みてこなかった天海と向き合うために別居をしている。娘を献身的に守る姿は「母」の姿そのもの。夫との関係や自身の人生を決断していく姿は多くの人が共感できる役どころだ。

 比嘉は「“日本沈没”という想像を絶する困難に直面した時、私たちはどうなるのか…。決して起こってほしくはないけれど、今のこの混沌とした状況とどこか通ずる部分も感じ、この現代だからこそ生き抜く強さを、諦めない心を改めて感じてもらえる作品になると確信しています!その中で私は主人公・天海の妻であり、一人娘の茜の母・香織を演じさせていただきました。どんな時でも、普遍的に変わることない親子愛を精一杯表現したつもりです」と話す。

 そして、天海に対し政府と企業の癒着疑惑を突きつける、杏演じるサンデー毎朝記者・椎名実梨の母・椎名和子(しいな・かずこ)を演じるのは宮崎美子

 宮崎は「コロナ禍で、避難所や大勢の人のバスターミナルのシーンなど気を遣いながら撮影を行いましたが、まさに、実際に災害に遭ったら自分が体験するかもしれないことを、このドラマの中で体験しました。一番、一般的な市民感覚の人物を演じています。仕事への情熱を持って働く娘を置いて避難するのも大変辛いですし、複雑な気持ちですが、そんな状況を、見てくださる皆さんも共感いただける役柄だと思います」としている。

 日曜劇場日本沈没-希望のひと-』は、TBS系にて10月より毎週日曜21時放送。

ドラマ『日本沈没―希望のひと―』に出演する(左から)風吹ジュン、比嘉愛未、宮崎美子 (C)TBS