ラ・リーガ第3節が29日に行われ、アトレティコ・マドリードビジャレアルが対戦した。

 ホームのアトレティコはここまでリーグ2連勝を果たしており、さらに今節はエースのルイス・スアレスがスタメンに復帰。2試合3ゴールをあげているアンヘル・コレアと最前線を形成し、開幕から2試合連続でスコアレスドローに終わっているビジャレアルを迎えた。

 試合は立ち上がりからアトレティコがボールを握りながらも、ブロックを敷くビジャレアルを攻めあぐねる展開に。23分にはようやくキーラン・トリッピアーのクロスからトマ・レマルに好機が訪れるも、これはGKヘロニモ・ルジのセーブでポストに弾かれた。

 39分にも再びアトレティコにチャンスが到来。高い位置でボールを奪うと、A・コレアの落としからヤニック・フェレイラカラスコが狙うも、飛び出したGKのカバーにビジャレアル守備陣が入り、なんとかかき出した。試合はこのままスコアレスで前半を終える。

 後半に入ると52分、ビジャレアルジェレミー・ピノが右サイドを突破すると、落としを受けたマヌ・トリゲロスが右足でシュート。このシュートがヤン・オブラクの壁を破り、ビジャレアルがこの日最初のチャンスで先制に成功する。しかし直後の56分、アトレティコは相手スローインからボールを奪うと、右サイドを抜け出したA・コレアのラストパスからスアレスが右足で流し込み、すぐさま試合を振り出しに戻した。
 
 すると74分、ビジャレアルは敵陣でルーズボールを拾うと、アルノー・ダンジュマがピノとの連携で抜け出す。これで迎えた一対一を右足で落ち着いて制し、新加入のストライカーの移籍後初ゴールでビジャレアルがまたしてもリードを奪う。

 ビジャレアルはその後も固いディフェンスでアトレティコの反撃を許さず、逆にカウンターも仕掛けて昨季王者を脅威に晒す。しかし、アトレティコにとって今季初黒星が濃厚となったラストワンプレー、サウールがDFラインの裏にルーズなボールを送ると、ビジャレアルのアイサ・マンディは頭でのバックパスを選択。流れたボールをキャッチしようとしたGKルジはゴールを外しており、転がったボールは無情にも、伸びたルジの手をかすめてゴールへと入った。

 試合はこのプレーを最後に終了。アトレティコはホームで苦しめられながら、ラッキーな形で勝ち点1を拾うことに成功した。一方、2失点目の直後には多くの選手がピッチへ倒れ込んだビジャレアルは、まさかの形で今季初勝利を取り逃すこととなってしまった。

 次節、アトレティコ・マドリードはアウェイでエスパニョールと、ビジャレアルはホームでアラベスと対戦する。

【スコア】
アトレティコ・マドリード 2-2 ビジャレアル

【得点者】
0-1 52分 マヌ・トリゲロス(ビジャレアル
1-1 56分 ルイス・スアレスアトレティコ・マドリード
1-2 74分 アルノー・ダンジュマ(ビジャレアル
2-2 90+5分 アイサ・マンディ(オウンゴール/アトレティコ・マドリード

アトレティコの1得点目を決めたスアレス [写真]=Getty Images