29日に行われたラ・リーガ第3節のアトレティコ・マドリーvsビジャレアルの一戦で、プロレベルではなかなか考えられない痛恨の連携ミスが起きた。

手堅いチーム同士の対戦は、アトレティコが試合の主導権を握るも、前半をゴールレスで折り返す。そして迎えた後半に試合が動き、ビジャレアルが1-2と1点リードして試合の最終盤を迎える。

5分が加えられた後半アディショナルタイムも淡々と過ぎて行き、アトレティコの今季初黒星が間近に迫る中、最後の最後に劇的なドラマが待っていた。

95分、ラストプレービジャレアルのGKヘロニモ・ルジが大きく蹴ったロングボールを回収したアトレティコMFサウールが苦し紛れに前線へロングボールを送る。フリーで落下点に入ったDFアイサ・マンディがGKにヘディングでバックパスを試みると、マンディがスルーすると考えて左に動いていたルジがこれに反応できず、無人のゴールへ吸い込まれた。

ビジャレアルにとっては悔やむに悔やみ切れない失点で、リーグ3試合連続ドローとなったが、ウナイ・エメリ監督はラストプレーの責任は自分にあると語っている。

「あれは私の責任だ。選手責めるつもりはない。ゲームプランは私によって提案される。効果的なコミュニケーションがなかったことがあのプレーの原因だ」

「それを残すか、見送るか、触れるか。これらは選択肢だ。集中力はそれぞれの選手の中に強くあるに違いない。そうでないならば、それは言っていかなければならない」

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