中央アメリカ、コスタリカの自然の中で、おいしい生ジュースを作るために果物を集めていたという言語療法士のアントニエタ・モラさん(32歳)は、木の枝にある苔のような物体を目にした。だがその物体は動くのだ。動くのなら苔じゃない。
おそるおそる近づいて行ったモラさんは、その物体の撮影を試みた。その物体は昆虫のようであるが、これまで見たこともない形状なのだ。
全身がトゲのようなもので覆われており、緑色と黒のスタイリッシュな縞模様はまるでスケルトンのようにも見える。すごくかっこいいロックな虫なのだ。
Skelebug! Creature that looks like skeleton scales tree in mesmerising animal clip
昆虫は生き延びるために擬態能力が進化してきたと言われているが、この昆虫もそうなのだろう。濃い緑と淡い緑のコントラストのある体色が草木の一部のように見える。
近くで良く観察すれば昆虫であることがわかるのだが、今度はそのかっこよさに震える。スケルトンのように見える体色と繊細な全身を覆うトゲトゲ。昆虫界のロックスターだ。昆虫マニアならうっとりしてしまうことうけあいだ。
この昆虫の正体は?
この昆虫の正体を探るべく、モラさんは自身のFacebookに映像を投稿した。するとその正体が判明する。
バッタ目キリギリス科に属する「マルキア・エスピナチ(Markia espinachi )」というキリギリスの仲間だそうで、2013年に登録された比較的新しい種だそうだ。発見が遅かったのは、ずっと草木と間違えられていたからなのかな?
驚きの擬態力っていうかチート。錯視的魅力もあるな。
なんかちょっと見たことあるなと思ったら、前に紹介したサルオガセギス(Lichen Katydid:学名 Markia hystrix)に近い種なのかな。
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