『彼女はキレイだった』(関西テレビ/フジテレビ 火曜よる9時)の第8話が放送された。「素敵な女の子同士の友情、互いが純粋に思いやり合っていて、号泣でした」「泣いた、仲直りできて良かった!」「謝るときに謝れる男はかっこいいなー」「嘘つかれてたのに2人の仲直りを喜ぶ宗介さんは本当に優しくて、愛ちゃんはそうゆうとこも好きなんだろうなあ」「宗介倒れ方もキレイ」など、多くの声がSNSでも寄せられた。


※以下第8話ネタバレあり【記事最後次週あらすじ掲載】

16年もの間、愛との再会を夢見てきた宗介が、本当の意味で愛と“再会”を果たした前回。宗介のことが今も好きだった愛とキスをして、もう2人の前に立ちはだかる壁は何もない…と思われていた。だが、梨沙を巻き込んだ運命の糸は簡単にはほぐれない。梨沙が宗介あてに書いた手紙を、たまたま読んでしまった愛は、そこで初めて梨沙が真剣に宗介のことが好きだったことを知る。そんな梨沙をないがしろにして、1人宗介と幸せにはなれないと愛は思ってしまったのだ。


今でこそ、キレイになって、モスト編集部で仕事を任さられるまでに成長した愛。自信も持て、キラキラ光る働き女子である。だが、1話のころの愛を思い出してほしい。美少女だった小学生のころと打って変わり、ダサくなり、髪もモサモサ、仕事も何もかもうまくいかない状態。だからこそ、宗介にも自分が愛だと名乗ることはできなかった。最初は再会を楽しみにしていたのに、宗介が愛を見て気づかなかったのが、そもそもの原因なのだが…。そんな愛を支えてきたのが親友の梨沙である。愛にとって梨沙は、もう家族に近い存在。「恋心か、友情か」なんて陳腐な選択肢で決める相手ではない。


つまり今回のポイントは“正直な気持ち”。愛と梨沙だけでなく、宗介と愛、そして宗介と編集部員が、お互いに持っていた“正直な気持ち”を明かしたことである。


梨沙のこともあり、ずっと避けていた宗介から「愛にとって大切だと思う人の手は絶対に放しちゃダメだ」と説得された愛。ただ、このとき宗介から「友だち」と、名前も呼ばれていない梨沙が切なすぎる。


ともあれ宗介のおかげで決心がついた愛は梨沙に会いにいく。だが、梨沙は突然猛ダッシュ。(ヒールで走るのが大変そう!)


逃げる梨沙を追いかける愛だが、公園で悲鳴をあげて豪快にコケてしまう。「もうヤダ! もうどうしたらいいか分かんない。もう友だちじゃいられないの? 梨沙がいないなんてヤダよ!」と愛は泣き出してしまう。本気で怒る愛に梨沙は「私は愛を傷つけた。仲直りする資格なんかない!」。しかし愛は「たったひとつのことだけで、全部ダメになっちゃうの? 今までもっといろんなことあったでしょ。たくさん、楽しいこととか、うれしいこととかあったでしょ。そういうの全部、ひとつのことだけで忘れちゃわないで」。すると、梨沙もついに正直な気持ちを明かす。「私ね、つらかったよ。宗介のこと、どんどん好きになっちゃって。ダメなのに、あきらめきれなくて。でも…でも、それ以上に愛とケンカしたことがつらかった。自分のせいなのに逃げてばっかで。なのに、愛が…愛がいなくなっちゃうのが怖くて。でも…でも一番は、つらいときに愛につらいって言えないことが、つらかった。一番つらかった。すご~くつらかった」。もう涙腺崩壊。女性同士の友情って、尊い。どんなに隠していても、最後は本音を言いあえる友達って、やっぱ良い!


一方、モスト編集部ではライバル誌に追いつけなければ、廃刊になることを編集部員に知られてしまう。部員は次号の制作を拒否し、宗介は編集部で孤立。今まで部員たちを認めることがあっても、決してなれ合うようなことはなく、常に上から目線だった宗介。そんな宗介に愛は「みんなが知りたいのは、あなたの心に隠している正直な気持ちだと思うから」。


この言葉に元気をもらった宗介は編集部で無視する部員たちに謝罪をする。「僕1人では確実に廃刊になってしまいます。モストジャパンを守るために、一緒に闘ってはくれませんか? お願いします」。初めて部員たちに正直な気持ちを明かした宗介は、やっと同じ編集部の仲間として認められた。シーンと静まり返った編集部で、空気を一変させた樋口はグッジョブ!さすがである。


そして愛と宗介もお互いに対する正直な気持ちを打ち明けた。愛と梨沙、そして宗介と編集部員との関係が修復する前、宗介は愛に「僕が好きになったのは、今の愛だ。まったくの別人だと思っていた君のことを、僕は何も知らずに、また好きになった」とはっきり告げている。すべてが終われば、愛の出番だ。「たくさん待たせちゃって、ゴメンね」という愛に宗介が「あらためて言わせて。僕は愛のことが…」と言った瞬間、「宗介が好き!!」と自ら正直な気持ちを打ち出した愛。「私も同じ。昔も、今も、宗介のことが好き」。樋口のことは置いといて、とりあえず宗介、愛、梨沙の関係はまるくおさまった。まぁ、正直な気持ちという点でいえば、オープニングで出社する愛と会った宗介の態度が一番だったかもしれない。家を出る前、鏡の前で「愛、おはよう」と1人で言ってみたり。信号前で愛を見つけて「愛」と呼ぶ宗介は完全にウキウキ恋人気分であったのだから。


それにしても樋口は今回、有給休暇を取って、あまり出番なし。もしかして失恋旅行? とはいえ、いい場面で樋口らしい人の好さを出している。編集部で孤立した宗介から簡単な事情を聞いて、すべてを察した樋口は恋敵であるはずの宗介に発破をかけたり。「また忠告か!?」という宗介に「忠告ってほどじゃ…ただ…」と言って、見たのは愛の机の上に置いてあるタマネギ


目線を宗介に戻して「あなたにがっかりしたくないだけです。1人の男として」。これって樋口も愛にがっかりされたくなくて、男前なところを見せたのであろう。すでに愛からフラれたも同然なのに、それでも愛を思い続けているような行動をしている樋口。そのカッコよさは見た目だけじゃない、メンタルまでもがどこまでいっても男前なのである。それが故に樋口の登場シーンは見ていて、キュンと切なさの同居で胸が締め付けられるのだ。どうか、最後には樋口の幸せな姿が見られますように…。


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ラスト、宗介はモストジャパン廃刊を回避するため、もう一度気合いを入れ直す。横断歩道の前で「よし、出発!」と愛を真似て歩き出すも、意識を失い倒れてしまう。え~~!? と思わず絶叫してしまった。来週はどうなるのか。


文:今泉


【第9話あらすじ】

宗介(中島健人)が過労で倒れた。愛(小芝風花)は、連日激務をこなす宗介を心配するが、当の宗介は、愛と晴れて恋人同士になれた喜びでいっぱい。仕事にもより一層精を出し、存続がかかった次号の目玉企画として、メディアにほとんど出ない人気アーティスト・アリサの独占インタビューをとってくる。


一方の愛は、宗介との恋が実ったことで、樋口(赤楚衛二)に対し気まずさを感じていた。そんな愛の胸中を察した樋口は、「気を使わなくていい」と、愛の“最高の友達”になることを宣言。恋人にはなれなくても、せめて仕事仲間として、これまで通りの関係でいたいと願っていた。


【画像】第9話場面画像をもっと見る(全11枚)

そんなある日、休日出勤している宗介に弁当を差し入れた愛は、宗介から「モストの存続が決まったら、プロポーズする」と告げられ、2人の幸せは最高潮に。しかしそこへ、週刊誌にアリサのスクープ記事が出るという知らせが飛び込んできて、独占インタビューはお蔵入りが決まってしまう。


次号の〆切まであと数日、編集部員たちが急いで新たな取材対象者を探すなか、白羽の矢が立ったのは、年齢・性別・国籍すべて非公表の謎の小説家・楠瀬凜。しかし、出版社の編集担当者ですら、楠瀬凜本人に会ったことはないといい、交渉は難航。タイムリミットが刻一刻と迫り、後がなくなった宗介は、あることを決断して…。


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『彼女はキレイだった』

毎週火曜夜9時(カンテレ・フジ系全国ネット)

【出演】中島健人 小芝風花 赤楚衛二 佐久間由衣

髙橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.) 宇垣美里 寒川綾奈 村瀬紗英 山田桃子

/ LiLiCo 木村祐一 菅原大吉 / 本多力 片瀬那奈

【原作】「彼女はキレイだった」ⒸMBC /脚本 チョ・ソンヒ

【脚本】清水友佳子、三浦希紗

【音楽】橋本由香利

【主題歌】Sexy Zone「夏のハイドレンジア」(Top J Records)

【オープニング曲】Awesome City Club「夏の午後はコバルト」(cutting edge

【制作】カンテレ、共同テレビ 

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