AKB48メンバー8人が出演する映画「未成仏百物語~AKB48 異界への灯火寺~」が9月10日(金)より全国で公開される。「WEBザテレビジョン」では、公開を直前に控え、AKB48メンバー全員にインタビュー。3人目は、“北の国から来た天使”坂口渚沙(チーム8兼チーム4)に話を聞いた。

【写真を見る】怖い話でも楽しそうに笑顔で話してくれた坂口渚沙

同映画は、ちまたに溢れる不可解な出来事やミステリアスな世界、心霊現象などを紹介し、最後に成仏させるという怪談エンターテインメント作品。

AKB48の大盛真歩、小栗有以、行天優莉奈、倉野尾成美、込山榛香、坂口、鈴木優香武藤十夢が、それぞれ怪談エピソードを座談会で語り合い、その後供養するドキュメントで、撮影は静岡・函南町にある渓月山 長光寺で行われた。ほか、4人がそれぞれ主演を務めるドラマ、事故物件心霊スポット訪問などのパートで構成されている。

坂口は、映画の中で事故物件サイトを運営する大島てる氏との対談に臨む。実際に事故物件を訪れ、大島氏から衝撃の事実を聞かされる。

チーム8北海道代表として活動する坂口は、2020年5月には北海道観光大使に就任。AKB48の活動をしながら北海道をアピールし、2020年4月に開設した個人YouTubeチャンネル「なぎなぎTube」でも北海道の魅力を紹介している。

「オカルトが大好き」という坂口は、今回の映画出演についても喜んでおり、今後のアイドル活動については驚きの目標を明かしてくれた。

■オカルト大好き「やったー!」

――怖いお話の作品への出演は?

ドラマ「AKBホラーナイト アドレナリンの夜」(2015年10月~2016年3月、テレビ朝日)以来2回目になります。今回は対談という形でしたが、私はオカルトが大好きなので、お話を頂いたときは「やったー!」という気持ちでした。本当は怖がった方がいいんですよね(笑)。

でも、本当にうれしくて、こういうお仕事をいっぱいしたいなと思っていたので、大きな一歩を踏み出せた気がしました(笑)。

――事故物件に行ってみていかがでしたか?

意外と部屋の中がきれいだなと思いました。普通よりもきれいだったから、自分だったら(事故物件と知っていても)住めちゃうなって考えながらロケしていました。ふふふ(笑)。

――大島てるさんとは初対面ですよね?

初めてお会いしました。メンバーと会う前にネクタイを変えた方がいいかなとか悩んでいたらしくて(笑)。それがかわいいなって思いました。おちゃめな方なのかなって。

てるさん自身は霊感が全くないそうで、それにビックリしましたね。霊感がないけど、事故物件を紹介するサイトを運営しているのが不思議だなって。始めた理由とかも映画の中で分かると思うので、そこも注目していただけたらなって思います。

――撮影中に何か変わったことはなかったですか?

お寺で撮影したときに、ろうそくの火が急にピンっと立つ瞬間が何回かあって。それを見て、「あれ? 霊がいるのかな」と思って。霊がいると、ろうそくで分かるっていうじゃないですか。隣に(武藤)十夢さんがいたので、「十夢さん」って声を掛けたんですけど、そのときはもう普通の火になっていました。

――悪い霊というわけではなさそうですね。

そうですね。安心、安全に撮影をすることはできたので。

■怖い話でもニコニコ

――実際に映画を見て、印象に残った作品はどれでしたか?

一番怖いなって思ったのは、こみはる(込山榛香)さんの…みんな言っていると思うんですけど。本当に急にガンって出てくる系の、最後のどんでん返しがめっちゃ怖いというお話なので、私の中では一番オススメです。

でも、ドラマがあったり、対談があったり、いろんなパターンで楽しめるので、すごくいい映画だと思いました。

――実際に怖い体験をしたことがあれば教えてください。

お仕事でホテルに泊まっていた時期に、次の日の集合時間がすごく早い日があったんです、他に何人かいたメンバーはみんな寝ていて、私も寝落ちしかけていたんですけど、そのときにトントンって誰かに足をたたかれて。でも、起きてみたら誰も起きてないんです。

あれ?」と思いながら、そのときは「あ、お風呂に入らなきゃって」ってお風呂に行ったんですが、同じようなことが別の日にもあって。やっぱり寝落ちしそうなときに腕をたたかれて起きたんですけど…。

――起きてしまうくらい強くたたかれたんですか?

はい。トントンって勢いがある感じでたたかれて。なので、私が遅刻しないように起こしてくれている何かがいるのかなって。妖精か何か分からないですけど、二回も続いたら信じざるを得ないというか。それが一番不思議な体験でした。

――ずっとニコニコしながら話していますね(笑)。

好きなんです。そういうオカルトが。

■ちゃんと続けられる人になりたい

――少し映画から離れて、今年の夏についても聞かせてください。

(コンサートや公演が中止になるなど)やっといろいろ始められそうっていうときに、また一から戻っちゃった感が強かったですね。逆戻りしちゃったなという感じで。活動できない悔しさもあるし、ファンの人と会えなさすぎて離れていっちゃうんじゃないかという不安もあります。

――個人ではYouTubeチャンネルを開設していますね。

去年から始めました。北海道の観光大使をさせていただいているので、北海道のことを紹介しています。私のお父さんがドライブ好きなので、いろんな所に連れて行ってもらっていますが、北海道はいい所がいっぱいありすぎて、全然周りきれてないです。

――新型コロナの影響で撮影も大変なのでは?

ダメージは受けています。それに、今は旅行に行きづらいじゃないですか。更新するのにちょっと罪悪感があるというか。でも、更新はしなければいけないから葛藤している部分はあります。

外出自粛から開放されたら、私のチャンネルを見て、皆さんに北海道に来てほしいです。

――今後挑戦したいことはありますか?

アイドルがいっぱいいるから自分だけの枠を作りたいと思っています。誰とも被らないような。オカルトは本当に好きなので、“オカルトアイドル”の枠は取っちゃいたいという願望はあります。極めたいなって。オカルト系の検定があれば極められるかなって思うんですけど、そういうのありますかね…? そういう資格を取りたいです。

――昨年12月に20歳になりましたが、成人して変わったことはありますか?

みんな言うと思うんですけど、20歳にはなったけど中身は何も変わってないなって…思いませんか?(笑) 直したいところは、自分が面白そうって勢いで始めたことを続けられないことですね。ずっと続けていると「この道は間違っているかも」と不安になっちゃうんですよ。「やっていて大丈夫かな?」とか「意味あるのかな?」とか。そういうことに押し潰されてやめてしまうので、始めたことをちゃんと続けられる人になりたいです。

――では、最後にファンへメッセージをお願いします。

暑いですよね。暑い夏といえば怪談ということで、AKB48で怪談映画をやります。ファンの人も体験型みたいな感じで、大島てるさんとの対談こそ、私と一緒の気持ちになって話を聞けると思うので、みんなと一緒になってヒンヤリしてほしいなって思います。お楽しみに!

AKB48・坂口渚沙 /撮影:金澤正平/衣装協力:ZAMPA COMPNY LIMITED