5日放送の『サンデーモーニング』(TBS系)で、毎日新聞社論説委員の与良正男氏が菅義偉首相について厳しく批判したことが物議を醸している。

 与良氏は菅首相が総裁選不出馬を表明したことについて、「僕はあのやっぱり国民をなめていたツケが一気に回ってきてしまったなという風に、僕は思ってるんです。菅さんはずっと、そのオリンピックをとにかく開催することに賭けてきたわけですね。オリンピックで日本選手が金メダル取れば盛り上がって、コロナ対策に対する不信批判も和らぐと。その勢いで衆議院を解散して、選挙でそこそこ自民党が勝てば自分の再選も確実になるという風なシナリオに、一貫して描いてきたわけですよね」と持論を展開する。

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 そして、「でも、日本選手が金メダル取っても内閣支持率上がんないですよ。そこに賭けて、そういう風なことを本当に楽観的というか、そこに本当に一か八かで賭けてきたツケだと僕は思ってます」と厳しく菅首相を批判した。

 関口宏から「何がうまくいかなくなりましたか?」と聞かれると、「内閣支持率ですよね。国民の信がなくなっていると。しかも人々の間では、棒読みであるとか、その棒読みも飛ばしちゃったりとかですね、ちょっとホントに気の毒ですけど嘲笑の対象にまでなっていて。そうすると自民党のとりわけ若手議員たちの間では、これは衆議選は勝てないという風に思うわけですよね。衆院選勝てない、顔を変えないといけないっていうことでここまできちゃったんですね。最後は奇策を連発して失敗したということじゃないですかね」と話す。その後も出演者が菅首相を猛批判し、「お疲れ様でした」などのねぎらいの声はほとんど聞こえてこなかった。

 この内容に、番組ファンからは「その通りだと思う」「極めて的確な意見」という声もあったが、それを上回る勢いで「全くの推論だしエビデンスがない」「いくらなんでも菅さんに失礼な発言だ」「不備もあったけどワクチンの確保や携帯電話料金の値下げなど評価される政策もしているはずだ」「一方的に人を叩いて不愉快だ」と一部視聴者から批判の声が相次いだ。

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