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登録車3位に、新型アクア

執筆:Naojiro Onuki(大貫直次郎

2021年8月の新車販売の車名別ランキングが発表された(自販連/全軽自協調べ)。

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登録車に関しては、定番モデルや新型車に人気が集中する。首位に立ったのはSUVモデルのヤリス・クロスの販売が好調なトヨタヤリスで、前年同月比55.8%増(1万8476台)を達成して14か月連続でのトップにつく。

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8月の新車市場では、通月販売の初月となったアクア新型が、登録車の3位に。モデルチェンジや仕様変更したクルマにも注目しよう。軽では、ハスラーが好結果に。    トヨタ/スズキ/日産

続く第2位には、昨年9月に商品改良を図るとともに兄弟車のタンクと統合して同84.2%増(1万347台)を成し遂げたトヨタ・ルーミーが、前月と同位で位置。

第3位には、7月に全面改良を実施したトヨタ・アクアが、同147.6%増(9442台)を記録し、2つ順位を上げて入った。

続いて第4位には、4月に仕様変更して2WD車が2030年度燃費基準を達成した日産ノートが同55.7%増(7157台)を販売してランクイン。

そして、第5位には同18.8%減ながら7108台を売り上げたトヨタ・カローラが位置する。

一方、4月に新型に切り替わったホンダ・ヴェゼルは減産の影響を受けたものの、同167.7%増(4404台)を記録して第10位に食い込んだ。

1位:トヨタヤリス(1万8476台)
2位:トヨタ・ルーミー(1万347台)
3位:トヨタ・アクア(9442台)
4位:日産ノート(7157台)
5位:トヨタ・カローラ(7108台)
6位:トヨタ・アルファード(6483台)
7位:トヨタ・ライズ(5920台)
8位:ホンダ・フリード(5200台)
9位:トヨタ・ハリアー(4987台)
10位:ホンダ・ヴェゼル(4404台)

トップ10以降のニューモデルの動向を見ていこう。

ランクル、改良リーフは?

第20位に入ったのは、6月に商品改良を実施するとともに特別仕様車の「サンリット・シトラス」を設定したマツダ2で、前年同月比29.8%増(2567台)を達成。

8月2日に300の型式を付けたステーションワゴン型の新型を発売したトヨタ・ランドクルーザーは、同112.4%増(2562台)を売り上げて第21位に。

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8月2日に発表されたフルモデルチェンジランドクルーザー。すでに年単位の納期がかかる旨をトヨタが製品サイトで発信している。    トヨタ

タイ工場での生産および日本への輸入を強化する日産キックスは、同82.7%増(2152台)を登録して第23位にランクイン。

また、昨年10月にフルモデルチェンジしたスバル・レヴォーグは、同391.9%増(1825台)を成し遂げて第25位に。昨年11月にマイナーチェンジを図ったホンダ・オデッセイは同186.3%増(1635台)を記録して第26位に。

8月よりパジェロ製造から三菱自の岡崎工場に生産を移管した三菱デリカD:5は、同129.9%増(1437台)を販売して第28位に。4月に一部仕様向上を発表して今夏より発売を開始した日産リーフは、同119.5%増(1282台)を達成して第30位に入った。

軽自動車については、2か月ぶりに定番のスーパーハイトワゴンがトップ3を占めた。

8月の軽 ハスラーが奮闘

軽の首位に立ったのは、昨年12月に商品改良を実施したホンダNボックス。

前年同月比8.9%減ながら唯一1万台オーバーの1万3229台を成し遂げて、21か月連続での頂点に輝く。

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減産の影響が大きくでた軽自動車の市場。ハスラーだけが、トップ10のなかで唯一、前年同月比プラスを記録する。画像は特別仕様車のハスラーJスタイル。    スズキ

続く第2位には、減産の波及で同12.1%減(9300台)にとどまったスズキ・スペーシアが、前月と同順位で位置。

そして第3位には、同10.2%減(8214台)を販売したダイハツ・タントが、1ランクアップで入った。

また、第4位にはトップ10で唯一前年同月比でプラスを達成(13.5%増の7246台)したスズキ・ハスラーがランクイン。前月第3位のダイハツ・ムーヴは、同9.2%減の6897台と苦戦して第5位に陥落した。

1位:ホンダNボックス(1万3229台)
2位:スズキ・スペーシア(9300台)
3位:ダイハツ・タント(8214台)
4位:スズキ・ハスラー(7246台)
5位:ダイハツ・ムーヴ(6897台)
6位:スズキ・ワゴンR(5235台)
7位:ダイハツ・タフト(4887台)
8位:日産ルークス(4739台)
9位:ダイハツ・ミラ(4514台)
10位:スズキ・アルト3417台)

注目車の動きに触れていこう。

5月に一部改良を図ったダイハツ・タフトは、同7.7%減(4887台)を記録して第7位に位置。

また、昨年11月に全面改良したホンダNワンは、同6235.3%増ながら減産の影響もあって1077台にとどまって、順位を5つ落とした(第19位)。

さらに、3月に特別仕様車のモデューロXバージョンZを発売するとともに、2022年3月での生産終了を発表したホンダS660は同28.2%増(300台)。4月に一部改良を実施したダイハツ・コペンは、同36.8%増(249台)を達成した。

なお、登録車と軽自動車を合わせた8月の車名別ランキングのトップ5は、全モデルで唯一1万5000台オーバーの販売台数を成し遂げたトヨタヤリスが2か月連続での首位に立った。

第2位には、ホンダNボックスが前月と同位で位置。そして、トヨタ・ルーミー、トヨタ・アクアスズキ・スペーシアの順で後に続き、3か月連続で登録車がトップ5のうちの3モデルを占めた。


【減産のなかで】8月に売れた登録車/軽ランキング トヨタ強し