コールセンター・バックオフィス(事務処理センター)の構築・運営を行うセコムグループの株式会社TMJ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:丸山 英毅、以下TMJ)は、2017年から1on1ミーティングを全社で推進し、大卒新卒入社者の離職率が大幅に減少しました。リモートワークでコミュニケーション活性化の施策として注目される1on1ミーティング、開始からの4年で離職率が40%から0%まで減少するなどの成果についてご報告いたします。

  • 1.リモートワーク時代でコミュニケーションに変化、課題解決に「1on1」を実施
出典:パーソル総合研究所 新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査(一部抜粋)
コロナ禍によってリモートワークが進み働き方が変わる中、従業員の意識にも変化がありました。パーソル総合研究所の調査にて、リモートワーク実施の前後の「変化」や「不安」においては以下のような結果が出ています。テレワーク実施の前後の「変化」について、 上司とのやりとりが減った=45.2%、同僚とのやりとりが減った=50.0%、組織の一体感が低くなった=36.4%、仕事への意欲・やる気が減った=32.8%と、コミュニケーション不足による不安が高まっています

その不安を解消させるべく企業が進めているのが、1on1ミーティングの導入です。ある調査では、約4割の企業が導入をしており、リモートワーク時代のコミュニケーション活性化に繋がっています。導入企業では、業務進捗の確認や目標設定などをテーマに1on1を実施していますが、それだけで十分でしょうか?ただ上司と部下との対話の機会を作っているだけでは形骸化してしまいます。そこでTMJの1on1ミーティングの取り組みについてご紹介します。
  • 2.2017年から1on1ミーティングを実施、ポイントは「コーチング」
TMJでは、業務運営の中で付加価値を生み出せる人材を育成することは事業成長に不可欠であると考えています。経験学習を人材育成に取り入れており、「経験する→内省する→教訓を引き出す→適用する」というサイクルの「内省」を促進するために1on1ミーティングを2017年から実施しています。

上司が「部下(個人)の成長」にフォーカスし、部下の自信や主体性を育て、業務品質が向上するように1on1ミーティングを実施。これまで個人の成長を目的に年間500~600人、多いときには900人規模の対象者に向けて1on1ミーティングを実施してきました。

この1on1ミーティングも上司と部下の信頼関係ができていないとうまく成果に結びつきません。そこでTMJでは、1on1ミーティングにコーチングの要素も加えて実施をしています
相手の中にある自主性・行動力・可能性を引き出し、信頼関係を築きながら相手の目標達成に必要な答えを一緒に探していく。
コーチングとは、対象者の自主性を促し、能力や可能性を最大限に引き出しながら、目標達成に向けてモチベーションを高めるコミュニケーション手法です。目標達成に向けて行動を強制するのではなく、対話を重ねることで対象者がポテンシャルを発揮できる状態に導いていきます。そして、双方向の対話によって対象者から答えを引き出し、 自己成長を促します。

コーチングでは、対等な立場として上司と部下が向き合うことで、業務では見えづらかった部下の考え方や成長に気付くことができます。そして対話する機会が増え、部下も上司が考えを受け止めてくれることで思っていることを素直に話せるようになり、信頼関係が築きやすくなります。この信頼関係の構築を意識した1on1ミーティングは、対象者の自主性を育み、自己成長が実感できることでモチベーションの向上にも繋がっています
  • 3.新卒の離職率は大幅減、社員の帰属意識も高まった
コーチングをベースとした1on1ミーティングは、定期的に実施しながら継続することが重要です。継続的に取り組むことで、上司と部下との信頼関係が増し、長期的な視点で対象者の成長が期待できるようになります。成果は、以下のように表れてきています。
継続的な1on1ミーティングの実施により、部下の身体的・精神的な健康状態を把握、適切なタイミングでケアすることができたり、上司と部下、従業員と会社の結びつきを実感したりすることが、帰属意識の高まりへと繋がっています


TMJのミッションとして掲げている「たゆまぬ対話」、この対話を体現する1on1ミーティング。企業の導入が進む前から取り組みを始め、実績を積み上げながら今の形になっています。ぜひ1on1ミーティングの先進事例としてご参照いただき、気になる方はお問い合わせください。

配信元企業:株式会社TMJ

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