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もくじ

誰もが知る「JEEP」の歴史
偉大CJジープ後継、ラングラー
現代に「CJ-3A」を名乗る矜持

誰もが知る「JEEP」の歴史

AUTOCAR JAPAN sponsored by Jeep Japan
執筆:Kouichi Kobuna(小鮒康一)
編集:Taro Ueno(上野太朗)

現在、世界的に大流行が続いているクロスオーバーSUV

そんなブームもこのクルマが誕生しなければ存在しなかったかもしれない。

それほどまでに偉大なモデルとして知られるのがSUVの草分け的存在である「ウィリスオーバーランドCJ-3A」である。

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ウィリスMB(1941〜1945年)。米国陸軍の発注に対して開発された。

現在のジープブランドの祖であるアメリカのウィリスオーバーランド社が開発し、1948年に発表されたもの。

当時軍用車や農耕用車両として使用されていたオフロード車両を民生用に改良を加えた車両だ。

このCJ-3Aは先代型のCJ-2Aに比べて走行性能の向上はもちろんのこと、快適性も大きく向上。

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先代型のCJ-2A。

高いオフロード性能を持ち合わせていながら実用面でも進化を果たしたことで、後継モデルのCJ-3Bが登場する1952年までの間に13万台以上の台数が生産された。

CJシリーズの礎を固めたのである。

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後継モデルのCJ-3B。

ちなみにCJとは「Civilian Jeep」の頭文字を取ったもので、直訳すると「民生用のジープ」ということになる。

なお、このCJ-3Aは1953年から三菱が日本でノックダウン生産をおこなった。日本のユーザーからしても馴染み深いモデルということが言えるだろう(ただしCJ-3Aは林野庁などの機関に収められ、一般販売されたものはCJ-3Bがベースとなっていた)

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1953年から三菱が日本でノックダウン生産をおこなった。

そんな偉大なる祖、ウィリスオーバーランドCJ-3Aの名前を冠された限定車が2021年9月4日から、ラングラー・アンリテッドに設定され、限定300台で販売されるのである。

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偉大CJジープ後継、ラングラー

今回、ウィリスの名前を冠する限定車がリリースされることとなったラングラーは、1987年に初代モデルが登場。

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初代ラングラー(YJ型)

CJジープから派生したモデルとしてジープ・ワゴニアやその兄弟車となるチェロキーなど、現在でもおなじみの車種も存在していたが、ラングラーはCJジープ直系の後継車種としてリリースされていた。

最終型のCJジープからほとんど大型化されていないボディサイズや、堅牢な前後リーフ式のリジットサスペンションなど、本格的なオフローダーとしての実力はキープ。

遠目から見ても一目でジープであることが分かる7スロットグリルといったアイコンは踏襲しながらも、角目ヘッドライトや乗用車に近づいた内装など大幅にモダナイズがなされている点が特徴だ。

1996年にはラングラーは2代目へと進化。再び丸型ヘッドライトへと戻された点や、サスペンションが5コイル式のリジットに改められてオンロード性能が大きく向上した。

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2代目ラングラー(TJ型)

また、右ハンドル仕様も設定され、日本やイギリスといった右ハンドル圏に輸出されていた。

アメリカ本国でも郵便配達車としてラングラーが採用されており、これらの車両はポストへのアクセスを考慮して右ハンドルとなっていたのだった。

2007年春には3代目ラングラーが登場。この代では従来の2ドアに加えてラングラーとしては初の4ドアモデルの「アンリテッド」が加わる。

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3代目ラングラー(JK型)

アンリテッドの登場によってユーザーの裾野を広げることに成功し、一時は販売されるラングラーの4分の3がアンリテッドと言われるほどの大人気モデルとなった。

そして2018年10月には現行モデルが日本にも導入。現在に至るまで人気を博しているが、今回限定販売される「ラングラー・アンリテッド・ウィリス」はどんなモデルに仕上がっているのだろうか?

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現代に「CJ-3A」を名乗る矜持

2021年9月4日から300台限定で販売される「ラングラー・アンリテッド・ウィリス」は、284ps/35.4kg−mを発生する3.6L V6エンジンを搭載したアンリテッド・スポーツがベースとなっている。

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ただし、卓越した走行性能で人気を博したCJ-3Aの精神を受け継ぐため、悪路で車体下部を保護するロックレールや、滑りやすい路面でタイヤの空転を抑えることで推進力を高めるアンチスピンリアディファレンシャル、ラングラーきってのハードコアモデルである「ルビコン」と共通のDana社製M220リアアクスルを搭載し、オフロード性能が強化されている点が、ただの名前だけの限定車ではないことを物語る。

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アンチスピン・リアディファレンシャル

エクステリアにはブラック仕上げの専用フロントグリルグロスブラックに塗装された17インチアルミホイール、「WILLYS」ボンネットデカール、4 WHEEL DRIVEリアゲートデカールが装備されるほか、「JEEP」バッジと「TRAILRATED」バッジはマットブラック仕上げとなっており、モノトーンテイストになったラングラーは新たな魅力を放っている。

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さらにボディカラーには通常、ルビコンでしか選択することができないスティンググレーC/Cと、ミリタリー感を演出する限定車専用色のサージグリーンC/Cの2色を設定。

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スティンググレーC/C
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サージグリーンC/C

前者は限定200台、後者のサージグリーンC/Cに至ってはわずか100台限定となっている。

価格もベースのアンリテッド・スポーツのわずか10万円高の568万円(税込)であるから、早期完売するだろう。

興味を持った人はすぐさま最寄りのジープ販売店に駆け込むことをおすすめする。

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【300台限定】ジープ・ラングラー・アンリミテッド・ウィリス 「CJ-3A」名乗る