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「民家にヘビが侵入した」という通報を受けて現場に駆けつけたスネークキャッチャーが、毛布を飲み込んでいる最中のヘビを目撃し驚愕したというニュースがオーストラリアより届いた。毛布は家主が飼っている犬のベッドに敷かれていたもので、ヘビは犬の臭いのついた毛布を犬自身と勘違いして食べ始めてしまったのだ。自分の体の太さ以上に大きく口を開けるヘビの姿に「オーストラリアは一番恐ろしい国だ」といった声があがっている。『The Daily Star』などが伝えた。

豪クイーンズランド州ブリスベン在住でヘビの捕獲を行うスネークキャッチャーとして活躍するスチュアート・マッケンジーさん(Stuart McKenzie)は、同州南東部のサンシャイン・コーストの民家にヘビが現れたということで現場に向かった。

依頼は民家に侵入した野生のカーペットニシキヘビ(carpet python)を捕獲することだった。到着したスチュアートさんがヘビの様子を確認すると、飼い犬のベッドに敷かれていた毛布を丸飲みしている最中だったのだ。

この状況にスチュアートさんは「今までの通報の中で、最もクレイジーなものの1つですね」と驚きつつ、「犬が横になるこのベッドと毛布には、明らかにたくさんの臭いがついていますね。ヘビはこの家に入り、舌を使って空気中の臭いの粒子を拾ったのです。この毛布はまるで哺乳類のようですね」と少なくとも約45センチは飲み込まれていたという毛布を触りながら状況を分析する。

ヘビは舌で空気中の臭い物質をキャッチし、それを口内にある“ヤコブソン器官”に運んで臭いを嗅ぐ。実際に臭いや味を感じとっているのはヤコブソン器官なので、ヘビの舌には臭いや味を感じとる機能は備わっていないそうだ。また舌先が二股になっているのは、臭いの方向を感知するためだ。舌の左側で多くの臭い物質を拾えば、ヤコブソン器官は特定の臭いが左寄りにあると判断して脳に伝達する。これによってヘビは獲物を追いかけることができるのだ。

今回のヘビは犬の臭いに導かれてここまで辿り着いたが、当時そこに犬はおらず、動物の毛のようにフワフワとした毛布を犬と勘違いして食べ始めてしまったようだ。

当時の様子を撮影した映像にはヘビが大きく口を開け、体が変形してしまうほど毛布を体内に詰め込んでいる姿が映っている。スチュアートさんが「問題なく毛布を吐き出してくれるといいんだけど」と話しながらヘビの体を優しくくすぐって刺激すると、それまでじっとしていたヘビは身をよじらせ始めた。

しばらくすると、ヘビは上あごの牙が見えるほど大きく口を開きながらゆっくりと毛布を吐き出した。そしてスチュアートさんは軽々とヘビを捕まえると、専用の青い袋に入れて捕獲した。

この映像がSNSに投稿されると、TikTokでは380万回以上の再生回数を記録し「犬がベッドにいなくて本当に良かったよ」「カーペットニシキヘビじゃなくて、“ブランケットニシキヘビ”だね」「民家にこんな大きなヘビが入ってくるとかあり得るの?」「オーストラリアは一番恐ろしい国だよ」など恐怖や驚きのコメントが多数届いている。

なおスチュアートさんは、捕獲したヘビを自然にかえしながら「今度お腹が空いたときには、家庭用品ではなく生きている動物を選んでくれるといいですね」と笑いながらコメントしている。

画像は『Stuart McKenzie 2021年8月11日付TikTok「This is crazy!!! Carpet python eats dog blanket」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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