9月の代表ウィークが終われば、欧州最高峰の戦いが幕を開ける。14日には、2021-22シーズンのチャンピオンズリーグ(CL)が開幕。世界各国のスター選手たちが繰り広げる戦いは、今シーズンも大きな注目を集めることだろう。

 とはいえ、その舞台に立てない選手たちも存在する。今回は登録メンバーから外れた9名の実力者たちを紹介しよう。

※カッコ内は(所属クラブ/国籍/ポジション)
[写真]=Getty Images

◆■ラフィーニャ(パリ・サンジェルマン/ブラジル/MF)

 リオネル・メッシやジョルジニオ・ワイナルドゥムなど、スタープレーヤーを次々と獲得したパリ・サンジェルマン。その煽りを受けたのがラフィーニャで、CLでは登録メンバーから外れた。リーグ戦でも、直近の試合はベンチ外となっており、冬の移籍が現実味を帯びている。

◆■セルヒオ・リコ(パリ・サンジェルマンスペイン/GK)

 セルヒオ・リコも大型補強の“犠牲者”となった選手の一人だ。スペイン代表歴を持つGKだが、ジャンルイジ・ドンナルンマの加入によってチーム内での序列が低下。さらに、「クラブ内育成選手」や「自国育成選手」を8名以上登録しなければならないというCLのルールによって、下部組織出身のアレクサンドル・ルトゥリエが“第3GK”に指名され、S・リコはメンバー外となった。

◆■クリスティアン・エリクセンインテルデンマーク/MF)

 EURO2020の試合中に昏倒しながら、一命を取りとめたエリクセン。その後、心臓の活動を監視する埋め込み型除細動器(ICD)の装着手術を行ったが、現時点ではプレー再開の許可が下りていない。長期戦が予想されるが、世界中のファンが彼の復帰を待ち望んでいる。

◆■バンジャマン・メンディ(マンチェスター・Cフランス/DF)

 この8月に4件の強姦と1件の性的暴行の容疑で起訴され、クラブから出場停止処分の科された。当然ながら、CLの登録メンバーからも外れている。2017年夏の加入当初は大きな期待を寄せられていたが、自らの愚行でサッカー選手としてのキャリア続行すら危ぶまれている。

◆■フィルジョーンズマンチェスター・Uイングランド/DF)

 在籍11年目を迎えた29歳は、2020年1月に行われたFAカップの試合に出場して以降、公式戦のピッチに立っていない。引き続き背番号4を着用するも、“忘れられたDF”となっている。それでも、オーレ・グンナー・スールシャール監督は「真のプロフェッショナル」と評し、完全復活を待ちわびているようだ。

◆■サム・カスティジェホ(ミランスペイン/MF)

 26歳の技巧派ドリブラーはステファノ・ピオーリ監督監督の構想外となり、今夏の売却候補に。CLの登録メンバーからも外れ、移籍先を模索したが、ヘタフェ、ヘルタ、CSKAモスクワらとの交渉はまとまらずに残留が決まった。セリエAコッパ・イタリアでアピールなるか。

◆■ピエトロ・ペッレグリ(ミランイタリア/FW)

 2016年12月に15歳の若さでセリエAデビューを果たし、今夏モナコからのレンタルミランに加入。しかし、GKマイク・メニャンやFWオリヴィエ・ジルーなど積極補強を行ったチームで出番を得るのは容易ではなく、CLでは登録メンバー外となった。ポテンシャルは申し分ないだけに、決勝トーナメントでのメンバー入りに期待したい。

◆■イバン・シャポニッチ(アトレティコ・マドリードセルビア/FW)

 アトレティコ・マドリードルイス・スアレスアンヘル・コレア、ジョアンフェリックスに加えて、マテウス・クーニャとアントワーヌ・グリーズマンの2人を夏の移籍市場で獲得。魅惑の攻撃陣が完成したが、レンタル復帰を果たしたばかりのシャポニッチにとってはさらに厳しい状況となってしまった。今冬に再び移籍する可能性が高まっている。

◆■ウサマ・イドリシ(セビージャモロッコ/FW)

 アヤックスへのレンタル移籍を経てセビージャ復帰を果たした今季は、リーグ開幕3試合連続で出場。好スタートを切ったイドリシだが、フレン・ロペテギ監督が選んだ22名のCLメンバーから漏れた。昨季はCLデビューを果たせただけに、本人としては悔しいだろう。

(記事/Footmedia)