映画『マトリックス』シリーズ最新作『マトリックス レザレクションズ』より、初の予告編が全世界一斉解禁となった。併せて、2点の新場面写真も到着した。

【動画】『マトリックス レザレクションズ』予告編

 1999年、1作目が公開されるや、未曾有の映像体験で世界中を熱狂させた『マトリックス』。今作はシリーズ3作目『マトリックス レボリューションズ』の続編ではなく、1作目の続編となる。監督は、シリーズの生みの親であり、シリーズ全作品を監督しているラナ・ウォシャウスキー。

 ネオ役のキアヌ・リーブス、トリニティー役のキャリー=アン・モス、ナイオビ役のジェイダ・ピンケット・スミス、メロビンジアン役のランバート・ウィルソンエージェント・ジョンソン役のダニエル・バーンハードが続投するほか、新キャストとして、ネオを救世主と信じ、世界の真実を伝え、彼を導くモーフィアス役に、『アクアマン』のブラックマンタ役で知られるヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世、ネオの宿敵エージェント・スミス役に、Netflixオリジナルシリーズ『マインドハンター』で主役のFBI捜査官ホールデンを演じるジョナサン・グロフが抜てきされた。他にも新キャラクターを演じるニール・パトリック・ハリス、クリスティーナ・リッチらの出演が決定している。

 2分52秒の予告編は、閑静な住宅街の光景から始まるも、すぐ不穏な空気に包まれる。セラピストの男に向かって「夢とは思えない夢を見た」と話すキアヌ演じる主人公ネオ。マトリックス・コードで形作られた街の中を歩いていたり、見知らぬ敵と戦っていたり、得体の知れない機械に体をつながれていたりするカットがフラッシュバックする。自分が狂ってしまったのかと不安になるネオに、男は「ここではよくある」と返す。「ここ」とはどこを指しているのか?

 その後もネオが自分のいる世界に違和感を覚えるシーンが続く。青いカプセル、『不思議の国のアリス』の本、鏡に映る老人など、好奇心をくすぐられる謎をちりばめた構成だ。

 後半には、モーフィアスから赤と青のカプセルの選択を迫られるシーン、白ウサギのタトゥーの女性についていくシーンなど、1作目をほうふつさせるシーンが登場。そして、怒濤(どとう)のアクションシーンに畳みかけられる。

 最後にはエージェント・スミスがネオに向かって「長い年月の果てに、始まりに戻ったのさ。マトリックスにね」と意味深長な言葉を投げかける。世界はいまだにマトリックスに支配されたままだったのか。そして、ネオはマトリックスから人類を救う救世主ではなかったのか。見れば見るほど謎が深まる映像となっている。

 1999年9月11日は、『マトリックス』1作目が日本で劇場公開された記念すべきマトリックス・デー。今年は本作の予告編解禁直後となることから、前夜9月10日21時から、1作目の同時視聴会が開催されることが決まった。

 参加者は、指定時間に同タイミングで一緒にオンラインやBD/DVDで視聴。映画公式Twitterでの同時実況や、ハッシュタグ「#マトリックス復活」をつけてツイートした人の中から抽選でプレゼントが当たるキャンペーンも実施予定だ。

 また、9月11日19時(予定)から放送されるテレビアニメ『鬼滅の刃竈門炭治郎 立志編 特別編集版 第一夜「兄弟の絆」のCM用に特別に編集された本作のの30秒広告が投下される。この映像は『マトリックス』シリーズ全ての予告編でナレーションを担当してきた俳優の遠藤憲一のタイトルコールが入ったスペシャル映像。

 さらに現在、東京、イギリスフランスの3ヵ国では、大型街頭ビジョンでの予告解禁までのスペシャルカウントダウン映像も放映中だ。

 映画『マトリックス レザレクションズ』は、12月公開。

映画『マトリックス レザレクションズ』場面写真 (C)2021 WARNER BROS. ALL RIGHTS RESERVED